構造・耐震・耐久性
家族と住まいを守る、頑丈で強固な基礎・構造
マルヤマでは、敷地の地盤を緻密に調査。地勢を踏まえた地盤特性などを考慮しながら、その耐久力を把握した上で、必要な地盤改良をおこないます。
また「ベタ基礎」「金物工法」「剛床工法」などを採用することで、耐震性能を確保し、さらに地震の揺れを抑える「制震工法」を合わせることで、台地震や台風などの自然災害から大切な家族と住まいを末長く守ります。
構造
木造在来軸組工法
古くから日本の木造建築で使われてきた伝統的な工法を発展させてもので、柱と梁によって建物を支え、比較的設計自由度の高い工法です。
木の柱と梁で組み上げていき、「筋かい」という柱と柱の間に斜めに入れ構造を補強する材を使用し、さらに接合部には金物を使い強度を高めているのが特徴です。
マルマインハウスでは筋交いではなくさらに強い構造をつくる構造用合板を耐力壁に用い、さらに接合部には一般的な金物工法よりも強度を高める金物を使用することで耐震性の高い家を叶えています。
接合部(ストローグ)
高耐力・高強度の接合部、ストローグで安心の耐震性を確保。
柱や梁の接合部の金物にはストローグのコネクタを使用し、建物の強度を高めています。この方法は、木造仕口・継手を使用する従来の構法に比べて、耐震性のアップ・工期短縮・環境対応など多くのメリットがあります。なかでも地震による倒壊要因の1つとなっている接合部の破断については、その原因となる木材の断面欠損を最小限に抑えることができるため、地震に強い建物を実現できます。
※ストローグは株式会社ストローグの商標です。
木材(乾燥集成材)
強度の高い乾燥集成材を柱や梁、桁や土台などに使用。
含水率15%以下で施工後の変形などが生じにくい安定した製品で安心を。
乾燥集成材(EW)はWWを使用。複数の木を組み合わせて作る集成材は品質や強度を作ることができ、ムク材と違い安定性が確保されるため安心です。さらに、素材となるひき板は一枚ずつ水分量を調べ、含水率15%以下の十分な乾燥が施されたものだけを使用。反りや変形が起こりにくく、壁にひびや床に隙間といった問題が生じにくくなっています。
耐力壁
高倍率の耐力壁で構成された、耐震等級3の強い家を実現。
耐力壁とは建物が地震や風圧などの水平方向(横から)に対する圧力に耐えるために、構造力学上重要な役割を持った壁のこと。横からの圧力に耐えるために筋交いを入れたり、構造用合板などを用います。筋交いでは力が接合部などに集中するのに対し、面全体に力が分散する構造用耐力面材・最大高倍率4.3倍を使用したりすることで筋交いよりもさらに災害(台風・地震)に強い家を実現します。
剛床工法
規定よりも厚みのある28mmの構造用合板を使用することで、さらに安心。
従来使用していた根太と呼ばれる床板を支えるために渡す角材を使用せず、梁の上に下地となる24mm以上の構造用合板を貼る方法で、根太レス工法とも呼ばれています。
水平方向に対する力に強く、地震や台風などの災害に強いという利点があり、従来の工法より必要な材料が少ないため、施工にかかる時間も短縮できます。
マルマインハウスでは規定よりも厚みのある28mmの構造用合板を使用することで、さらに安心できる床に仕上げています。
制震テープ
家をまるごとダンパーにする制震テープ工法の採用で「揺れの低減」だけでなく、「繰り返しの地震にも強い」家に。
制震テープとは高層ビルの制震装置に用いられる粘弾性体を一般住宅向けに両面テープ状に加工した、大地震時の損傷を極限まで抑える一般住宅用の制震システム。柱や梁と面材の間に大量の制震テープを用い、家全体で地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変換し揺れ幅を最大80%と大幅に低減します。また何十回と余震が続いても新築時の粘り強さを保つため、繰り返しの地震にも強い住宅となります。
ベタ基礎
地盤と建物が接する基礎には、支持耐力が強く剛性と防湿性能にも優れた「ベタ基礎(基礎パッキング工法)」を用いて耐震性の高い住まいを叶えます。
基礎は家の土台となる部分。ベタ基礎は床一面と立ち上がりの部分を鉄筋コンクリートで一体化し、面で家の重みを支えます。面で支えることで荷重を分散し、耐震性の高い住まいを叶えます。また床下の地面を厚いコンクリートで覆うことにより湿気を建物に伝えにくくし、木材の腐食の心配を軽減するだけでなくシロアリによる被害も防ぎやすくなります。
耐震等級
マルマインハウスでは耐震等級3を標準としています
耐震等級1
数百年に1度程度で起こる地震でも倒壊や崩壊などしない程度と定められています。⼤地震が起こった場合、建物から外へ避難する時間内は建物が倒壊しない、住んでいる⼈の命は守れるという最低限の基準といえます。
耐震等級2
耐震等級1よりも耐震性が1.25倍強い等級です。しかし、熊本地震のような⼤地震が複数回起こると、倒壊してしまう可能性があります。
耐震等級3
耐震等級1よりも耐震性が1. 5倍強い等級です。数百年に⼀度の⼤地震でも、倒壊せず修繕することで引き続き住むことができる最⾼ランクの耐震性です。
マルマインハウスでは壁量計算等による耐震等級3を標準としていますが、オプションにてよりしっかりと計算が必要な許容応力度計算も可能。
高い耐震性に加えて、地震の揺れを抑える「制震⼯法」も採⽤。⾼層ビルの制震装置にも使⽤される粘弾性体(粘性と弾性のある性質)を⽤いることで、地震の揺れを吸収し、繰り返しの揺れにも対応します。
また第三者機関にて設計住宅性能評価書も1邸1邸、取得。耐震等級や断熱等性能等級などをこちらでご確認いただけます。
オプション
許容応力度計算
「許容応力度計算」とは、台風や地震など外から力を受けた場合、住宅の各部材にかかる力・応力がどのくらいかを計算し、地震などの際に各部材にどれくらいの強度が必要かを算出します。そして、地震などの時に各構造部材にかかる力より、各部材が耐えられる応力の限界が上回るようにするための計算です。
強い地盤
「スクリューウエイト貫入試験」により敷地の地盤を緻密に調査し、必要な地盤改良をおこないます。
地盤調査
家を建てる前にその土地がどの程度の重さに耐え、沈下に抵抗する力があるかどうかを調べる必要があります。戸建て住宅を建てる際に一般的に採用されているスクリューウエイト貫入試験により、地盤を綿密に調査。その結果に応じて表層改良や柱状改良など必要な地盤改良を行います。また、自社造成の分譲プロジェクトの場合は各戸の敷地だけでなく分譲地全体の地盤特性などの地勢と、その耐久力を把握した上で、必要な地盤改良をおこないます。
地盤改良
地盤が弱いと、時間の経過とともに、建物が沈んだり傾いたりする危険性があるため、改良工事をする必要があります。地盤改良工事では、住宅の基礎となる地盤の強度を高めるために補強材を埋め込みむのですが、地盤の軟弱度合いによって方法が異なります。
弱い地盤が表面から2mほどの場合には表層改良工法、それよりも深い場合には柱状改良工法やハイスピード工法、鋼管杭工法などがあり、その地盤に必要な改良工事を行います。
床下環境
シロアリにも強い桧を土台や大引に使用。
防蟻処理は安全性に問題がないか検査を通過した「日本しろあり対策協会」認定薬剤を塗布し、家の土台を守ります。
土台(桧)
土台は基礎の上に固定される角材で、地面に近い位置となるためシロアリに強い木材、または防腐・防蟻処理された木材を使用する必要があります。家の土台は建物の最下部にあり、建物の荷重を全て受け、基礎へ伝えるため特に耐久性も大切な部分です。耐久性・耐蟻性に優れた桧の土台を使用し、基礎との間には基礎パッキンを挟み、通気性も確保することで、床下の環境を整えています。
大引(桧)
大引とは1階の床下の重要な部材で、床材の下地となる床板(構造用合板)を支えるために土台と土台の間に一定の間隔で格子状に渡す角材のことをいいます。床板と基礎の間に位置するため、固く、湿気に強い9㎝角以上の木材を使用する必要があり、土台と同じく耐久性・耐蟻牲に優れた桧を使用しています。また大引の間にきちんと断熱材を貼り床下の断熱対策も行っています。
防蟻(5年保証)
防蟻処理(ぼうぎしょり)とは、シロアリの被害を未然に防ぐために、薬剤を床下に散布(土壌処理)・または塗布(木部処理)して住宅の耐久性を維持します。建築基準法でも地面から1m以内の柱や土台には防腐・防蟻処理が義務付けられており、効果の持続する5年保証・安全性に問題がないと保証されている「日本しろあり対策協会」認定薬剤を塗布することで、住む人の健康を考えながらも建物をシロアリから守ります。
オプション
ボロンDEガード(無農薬、最長15年保証、半永久的)
ホウ酸で処理することにより、木部の腐敗・害虫被害を防止することで耐久性が高く、自身にも強い建物となります。自然素材であるホウ酸は身の回りのいたるところにあり、人や環境に優しい素材のため、シックハウス症候群なども起こしません。
安心・安全以外にも水分で流れ出ない限り常に効果が続き、基本的には一度処理を行えば半永久的に作用しつづけます。
外壁(防火サイディング)
KMEWアートウォール仕上げ、(ベルアート吹付)
耐久性、寸法安定性、防火性などに優れた専用ベース板に多彩な装飾塗装のベルアート吹付仕様で(建物にかかる負担は軽減しながらも)塗り壁のような外観を実現。
外壁は、耐久性や防火性などに優れ、温度や湿度の変化による膨張や収縮が少ない安定した品質の専用ベース板を使用。そのベース板を多彩な装飾塗装で仕上げることで、塗り壁のようにシンプルで風情のある外観を表現します。
※弾性目地処理材、専用クロスを使用するため(施工後のひび割れなどが起こりにくく、美観維持に大きく貢献しますが、)完全な塗り壁にはなりません。日の当たり方、見る角度によって盛り上がって見える場合があります。
また、塗り壁の1種であるモルタル壁と比べて約半分の重さとなるため建物の躯体にかかる負担を軽減。さらに通気構法により住宅の耐久性と快適性を向上します。
屋根材
ガルバリウム鋼板
錆にくく耐疵付き性も高い金属板を屋根材に使い、建物への負担を軽減。耐震性の高い家で安心の暮らしを。
アルミニウムの錆に耐える耐食性と亜鉛の錆を防ぐ犠牲防食作用により錆に強く耐久性の高い素材です。非常に薄い金属板なため丈夫で素材そのものが軽く、屋根材に使うことで建物にかかる負担も少なくなり、スレート屋根や昔ながらの瓦を使うよりも耐震性の高い家になります。中でも特殊複合骨材を取り入れた疵付きや酸性雨への耐性が高いものを採用。色の濃さにより遮熱機能や防汚性能も持ち合わせています。
また性能面だけでなくデザイン性にも優れていて、スタイリッシュでシャープな印象を与えます。豊富なカラーバリエーションでお好みの印象を作り出すことも可能です。
ご希望により他の素材の屋根材もお選びいただけますが、商品によってはオプションとなります。