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お金に関して家を建てる前の地盤調査・地盤改良工事にかかる費用相場とは

注文住宅を建てるとき、地盤調査や地盤改良工事にかかる費用について考慮しておく必要があります。

原則として、新築物件では地盤調査が必須となるため、注文住宅を建てるときにも調査が行われます。またその結果、地盤の状態や強度に問題があると判断されれば、地盤改良工事が必要です。

今回は、地盤調査・地盤改良工事にどの程度の費用がかかるのか、調査方法や工事方法ごとに費用相場をご紹介します。

 

地盤調査と地盤改良工事

建物を建てる前には、その土地の強度を調べるための地盤調査が必要です。建物が安全に建てられる土地か、また安全に建てるための地盤改良工事が必要かどうかを調べます。

地盤調査は法律によって実施が義務づけられているほか、事業者が住宅瑕疵担保責任保険(※)に加入するためにも必要となります。

また、地盤調査の結果、地盤が弱くそのままの状態で基礎工事を行うのが難しい場合には、地盤改良工事を行います。

地盤が弱いと、時間が経過するにつれて、建物が沈んだり傾いたりする危険性があるため、改良工事を実施する必要があります。地盤改良工事では、住宅の基礎となる地盤の強度を高めるために補強材を埋め込みます。

※…新築住宅に瑕疵があった場合に、事業者が無料で直す必要があるため補修等を行った事業者に保険金が支払われる制度。万が一事業者が倒産などで直せない場合は住宅を購入した人が直接受け取れます。

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3つの地盤調査と費用相場

ここでは、3つの地盤調査とそれぞれの費用相場をご紹介します。
土地の規模や状態、調査を行う会社によって費用は異なるため、ひとつの目安としてご確認ください。

 

①スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)

戸建て住宅を建てる際には、スクリューウエイト貫入試験と呼ばれる地盤調査が採用されることが一般的です。SWS試験やSS試験と呼ばれることもあります。

先端がスクリュー状になった鉄の棒を、地面に回転貫入しながら垂直に差して、地盤の強度を調べる方法です。住宅の四隅と中央部の5か所を調査して、各ポイントでの回転数やおもりの重量をもとに、地盤の強度を確認します。

3種類の地盤調査のなかでも最もコストが抑えられる方法となっており、一般的な注文住宅を建てる土地の広さであれば、費用相場は5〜10万円ほどです。

 

②ボーリング調査

ボーリング調査は、マンションやビルを建てるときに採用されることが一般的です。注文住宅を建てるときに実施されるケースはあまり多くありません。

ボーリング機械を使って穴を掘り、ハンマーを落下させて強度を測定することで、地質の状態や構造、各地層の強度、地下水位などの詳細なデータが得られます。費用はスクリューウエイト貫入試験よりも高くなり、15万〜30万円ほどが相場となっています。

 

③表面波探査法

表面波探査法とは、地面に小さな振動を起こして、振動波が伝わる速度を機械で計測することで地盤の強度を測定する方法です。

地面を掘らずに調査するため、短時間で測定できるほか、大きな機械が入れないような場所でも実施できます。ただし、地質の種類を詳しく調べることはできません。

費用相場は8~15万円ほどとなっており、スクリューウエイト貫入試験よりも高く、ボーリング調査よりも安くなることが一般的です。

 

3つの地盤改良工事と費用相場

地盤調査で強度に問題があると判断されると、地盤改良工事が必要になります。地盤調査と同様に、土地の性質や工事をする会社によって費用が異なります。

 

①表層改良工法

表層改良工法は、軟弱地盤が表面から2mほどの場合に用いられます。掘削した土砂とセメント系固化材を混ぜ合わせて固めて、地盤の強度を高める工法です。

小型の重機で工事できるため、狭小地や変形地でも対応できることや、1日〜2日ほどで工事が完了することがメリットとして挙げられます。ただし、急勾配の土地や地下水位が高い土地では実施が困難となります。

費用相場は、床面積20坪程度の場合で30〜50万円ほどです。

 

②柱状改良工法

柱状改良工法とは、地面に円柱上の穴をあけて、そこにセメント系固化材を流し込むことで土台を作る工法です。一定間隔に打ち込まれた数十本から数百本のセメント柱によって、地盤の支持力を高めます。軟弱地盤が2〜8mの深さの場合に用いられます。

表層改良工法と同様に短期間で工事できるほか、軟弱地盤の下に強固な地盤がなくても実施できることが特徴です。ただし、工事後は地盤の原状復帰が困難になるため、将来的に土地を売却する場合、多額の撤去費用を要することがあります。

床面積20坪程度の土地の場合、地盤改良工事の費用相場は70〜100万円ほどとなります。

 

③小口径鋼管杭工法

小口径鋼管杭工法は、軟弱地盤が30mまでの深さにも対応可能な工法です。鋼管でできた杭を硬い地盤まで打ち込み、土台を作ります。

小型重機を用いるため、狭小地・変形地でも工事を実施できることが特徴です。ただし、工事中に大きな振動や騒音が発生しやすいため、近隣への配慮が必要です。

3つの工法のなかでもっとも費用が高くなりやすく、床面積20坪程度の土地の場合であれば、100〜200万円が相場となっています。

 

土地の追加費用が発生しない”土地付き注文住宅”

家を建てるとき、住宅設計が決まった段階で見積もりの概算が提示されます。この概算見積もりには、地盤改良工事にかかる費用は含まれていません。なぜなら、地盤調査をしてからでないと、工事費が明確にならないためです。

地盤調査の結果、改良工事が必要となれば、当初の見積もり金額に工事費用がプラスされたうえで、最終的な金額が確定します。土地の状態や工事内容によっては100万単位で追加となるケースもあるため、住宅の購入時には、このような追加費用も予算として念頭に置いておく必要があります。

こうした土地購入にかかる追加費用が不安という方は、”土地付き注文住宅”という選択肢もあります。土地付き注文住宅は、土地と住宅がセットになっているため、地盤調査や改良工事に関する追加費用がかかることはありません。土地や建物以外に発生する諸費用も含めた資金計画が立てやすくなります。

また、土地付き注文住宅では、自分たちで土地を見つける必要がなく、マイホームづくりを効率よく進められます。さらに、マルマインハウスの土地付き注文住宅(分譲プロジェクト)の場合、外観や外構は分譲地ごとに統一感を持たせていますが、その他の間取りやデザイン、設備などもすべて注文住宅と同じ自由度があります。

注文住宅のように家族の理想を叶えながらも、時間やコストを抑えたい、あらかじめ予算を明確にしておきたいといった方におすすめです。

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地盤調査・地盤改良工事の費用が不要な土地付き注文住宅

夢のマイホームに安心して長く住み続けるには、土地の強度や性質を調べるための地盤調査と、その結果に応じて地盤改良工事の実施が必要です。

地盤改良工事の費用については地盤調査後にしか確定できないため、あらかじめ予算を確定することが難しいといった悩みがあります。

土地付き注文住宅では、土地と建物がセットのような仕組みとなっているため、土地に関する追加費用が発生しないことがメリットです。トータルコストを把握しやすくなり、住宅購入の予算計画を立てやすくなります。

マルマインハウスの分譲プロジェクトでは、土地の造成工事から設計、建築、デザインまで一貫して承ります。その土地や周辺エリアの魅力を最大限に引き出しながら、ご家族さまにとって住みよい家づくりを叶えます。内装仕様や設備など、注文住宅と同じようにお選びいただけることも、当社の土地付き注文住宅の魅力です。

分譲エリアや予算などのご相談も、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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2023.03.09

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