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お金に関して建築中に支払う「中間金」や「上棟金」とは?支払いのタイミングや費用の割合

注文住宅を建てるとき、建物が完成する前に「中間金」「上棟金」を支払うタイミングが訪れます。

住宅ローンを借りる方であっても、融資が実行されるのは建物が完成したあとの引き渡し日となることが一般的です。想定外の出費に慌てないように、建築中に支払いが必要な費用やタイミングを確認して、手元にまとまった資金を用意しておくことが重要です。

これからマイホームの資金計画を立てる方のなかには、「中間金や上棟金はどのような費用なのか」「いくら準備しておくとよいのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。

今回は、注文住宅を建てるときに発生する中間金・上棟金の概要や費用の目安、支払うタイミングなどについてご紹介します。

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中間金・上棟金とは

中間金とは、建物の契約成立後~引渡し前の間に建築代金の一部として、施主から建築請負契約書を交わした建築会社へ支払われるお金のことです。建物の上棟時に支払うことが多く、上棟金と呼ばれることもあり、建築会社によって呼び方が異なります。

「上棟」とは、家の柱や梁などの基本構造を組み上げる工事が完成したタイミングを指すことが一般的です。中間金・上棟金の支払いについては建築請負契約書で定められています。

また、中間金・上棟金を支払う際に上棟式を実施することがあります。上棟式を実施する場合には、飲食費や工事関係者へのご祝儀を支払います。

なお、注文住宅を建てるときの基本的な流れについてはこちらをご確認ください。

関連情報
家づくりの流れ

中間金・上棟金 の仕組み

中間金・上棟金の支払いが契約によって定められている場合には、住宅ローンの融資が実行される前にまとまった費用を支払う必要があります。

①支払いのタイミング

中間金・上棟金を支払うタイミングは、上棟時になることが一般的です。

住宅の建築費用は、主に4つの段階に分けて支払いが発生します。

▼住宅の建築費用を支払う段階

費用 支払時期
手付金 注文住宅の契約時
着工金 住宅工事の着工時
中間金・上棟金 上棟(基本工事)時
竣工金(引渡金) 住宅の引渡し時 ※住宅ローンを利用する場合は融資が実行される

中間金・上棟金については、建築に着工してから家の柱や梁などの基本構造を組み上げる上棟時に支払います。その前に手付金や着工金の支払いも発生するため、余裕を持って手元の資金を用意しておくことが重要です。

住宅ローンの融資が開始されるのは住宅の引渡し時ですが、中間金・上棟金などの融資実行前に必要となる費用を手元の資金から支払うことが難しい場合には、つなぎ融資や分割融資を活用する方法もあります。

▼つなぎ融資と分割融資の仕組み

つなぎ融資 分割融資
住宅ローンの契約を前提に融資実行前に一時的に借入を行い、融資が実行されるタイミングで一括返済する方法 契約した住宅ローンの融資を建物完成前に分割して借入する方法
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②費用の目安

中間金・上棟金の費用目安は、工事請負金額の30%です。

基本的には手付金が5~10%、着工金が30%、中間金・上棟金が30%となっており、残りの30~35%については建物が完成して引き渡す際に支払うことになります。例えば、建築価格が3000万円の注文住宅をマルマインハウスで建てる場合の支払額は、以下のとおりです。

▼建築価格が3000万円の注文住宅を建てる場合

費用 支払額
手付金 3000万円×10%=300万円
着工金 3000万円×20%=600万円
中間金・上棟金 3000万円×30%=900万円
竣工金(引渡金) 3000万円×40%=1200万円

工務店やハウスメーカーによっては、住宅ローンの融資実行前に発生する費用について、支払いのタイミングや費用の割合などを調整してもらえることもあります。手元の資金や建築価格を踏まえて相談しておくことが重要です。

資金計画の立て方やコツについては、こちらの記事をご覧ください。

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注文住宅購入に必要な資金計画の立て方とコツ

さまざまな費用が発生する注文住宅。資金計画を万全に

注文住宅を建てるときには、以下のようなさまざまな費用が発生します。

▼注文住宅を建てるときの費用項目

  • 土地代(手付金:土地価格の5~10%)
  • 土地の売買契約にかかる仲介手数料
  • 建築費
  • 現住居からの引越し費用
  • 住宅ローンの手数料
  • 印紙税などの税金
  • 火災保険料
  • 登記費用 など

土地と建物以外にも費用が発生するため、トータルでいくらかかるのかをあらかじめ想定して資金計画を立てておくことが欠かせません。

また、つなぎ融資や分割融資を利用する場合には、返済総額が増えたり、建物引渡し前からローンの返済が始まるなど家計に負担を招くことも考えられます。現在の貯蓄額や家計の収入、将来のライフプランなどを踏まえて、住宅ローンの借入額や返済プランを考えることが重要です。

マルマインハウスでは、土地と建物にかかる費用だけでなく、建築中・建築後にかかる諸費用も合わせたトータルの資金計画をアドバイスいたします。ご家族さまのライフプランや家計の状況を考慮して、ベストな選択を一緒に導き出していきたいと考えております。

「手元の資金をいくら用意すればよいのか」「住宅ローンでどれくらい借入できるのか」といったお金に関する疑問やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

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2024.07.04

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