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家づくりについて「卓越風」って何? 風が抜ける家づくりのためのポイント
みなさん、こんにちは。
「卓越風」という言葉をご存知でしょうか?
卓越風とは、ある地方で、ある特定の期間(季節や年)に吹く、最も頻度が高い風向の風のこと。東北地方で夏場に吹く「やませ」や、関東地方で冬場に吹く「空っ風」、関西では「六甲おろし」も卓越風の一種と考えることができるようです。
実は、風の吹き方は想像以上に、地域による違いがあるもの。
その違いを、気象庁の観測データを使って、視覚的に見せてくれるサイトがあります。それが一般財団法人建築環境・省エネルギー機構の気象データページ。見方に慣れるまでは難しいかもしれませんが、色々なエリアを比較すると、風の違いがわかって面白いですよ。
【気象データ】
http://www.jjj-design.org/program/%e6%b0%97%e8%b1%a1%e3%83%87%e3%83%bc%e3%82%bf/
このサイトで奈良県のデータをみると、奈良市は北よりの風向が多いことがわかりました。風を効率的に取り入れる設計を考えるなら、北側からの風に配慮した窓配置を考える必要があるということです。ただ、奈良市エリアは盆地地形のため、他の地域と比べても風速はそれほど強くないこともわかります。
【奈良市の気象データはこちら】
http://www.jjj-design.org/wp-content/uploads/2017/05/29nara.pdf
家を建てる場合、その土地特有の風の吹き方を理解しておくことは、省エネルギーで快適な住まいづくりのために大切なこと。
太陽の光や風など自然のエネルギーを最大限に活用・調整することで、夏涼しく冬暖かい室内環境と省エネルギーを実現するための設計手法「パッシブデザイン」においても、基本となる考え方です。風向や気温、降水量など、その土地の特徴を理解した設計手法は、住まいづくりには大切な発想ですね。
マルマインハウスでも採用している、「パッシブデザイン」の設計手法についてご興味のある方は、お気軽にお声がけください。
2019.06.27
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