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家づくりについて梅雨の時期に気になる湿気…。住まいにできる対策とは?
梅雨の時期になると、雨の日や曇りの日が続いて、ジメジメとした湿気が気になりやすくなります。なんとなく気持ちや体調がすぐれないといった方もいるのではないでしょうか。
私たちが暮らす住まいもまた、梅雨の湿気による影響を受けやすくなります。湿気による結露やカビなどが発生して、住まいの劣化につながることもあるため、きちんと対策しておきたいところです。
そこで今回は、梅雨の時期に気になりやすい住まいの湿気対策についてご紹介します。
梅雨の湿気が住まいに及ぼす影響
雨や曇りの日が続き、住まいに日光が入りにくくなると、室内に湿気が溜まってさまざまな悪影響が出てきてしまいます。
建材の劣化
梅雨の時期になり湿気がこもると、建材の劣化を招くことがあります。とくに無垢材のフローリングは空気中の水蒸気を吸収しやすいため注意が必要です。床材が伸縮することで“きしみ”や“反り“が生じて、放置しておくと腐食が進み、生活をする上で問題になることもあります。
また、洗面所やトイレなど、水まわりの床材として使われることの多いクッションフロアも、湿気の影響を受けやすくなります。湿気によって接着剤が剥がれると、下地の材木の腐食につながります。
カビ・ダニの発生
梅雨の時期には、床下にも湿気がこもりやすくなります。すると、カビやダニが発生しやすい環境となります。床下の構造によっては、梅雨による湿気の影響を受けて、土台などの木材が腐食してしまうおそれもあります。
また、梅雨の時期には窓まわりの結露も生じやすいことから、窓枠やフローリング、カーテンなどにカビ・ダニが発生することも。カビやダニは、見た目への悪影響だけでなく、人体への健康被害も心配です。
シロアリ被害
湿気が溜まることで生じる影響として、シロアリの被害も考えられます。
シロアリは多湿な場所に発生しやすいので、床下をはじめ、浴室や洗面所なども要注意です。シロアリ被害が柱にまで進行すると、大がかりな補修工事が必要になることもあるため、早めの対策が欠かせません。
夏場を快適に過ごすには湿度の調節がポイント
人が快適に過ごせて、なおかつ健康的な湿度は、一般的に40~70%といわれています。湿度が70%を超えるとカビが発生しやすくなり、さらにはカビを主食とするダニの発生によって、鼻炎や喘息などのアレルギーを引き起こすリスクもあります。
湿気による建物や健康への影響を防ぐためには、部屋のなかを適切な湿度に保つことがポイントです。ここからは、健康的に過ごせる住まいをつくるために、適切な湿度に保つための方法をご紹介します。
①調湿材を採用する
空気中に含まれる水分を吸収・放出する機能をもつ「調湿材」を床材や壁材に使用する方法があります。調湿材を取り入れると、湿度が高いときは湿気を吸収して、乾燥しているときには湿気を放出するため、快適な室温を維持しやすくなるほか、カビやダニの発生を抑制して、健康的な住まいにつながります。
調湿機能を持つ内装壁材の一つに『ECOCARAT(エコカラット)』があります。エコカラットには、空気を吸放出する1ナノメートル(1mmの100分の1)の見えない孔が空いており、心地の良い湿度に調湿する機能があります。その効果は珪藻土の約6倍、一般的な調湿壁紙の25倍以上とされています。
また、においを吸収したり、空気中の有害物質を吸着して低減したりする機能も備わっており、家族の健康的な暮らしを守ります。
②全熱交換型の24時間換気システムの導入
適切な湿度をコントロールするために有効なのが「全熱交換型の換気システム」です。
部屋の換気と聞くと「窓を開けて風通しをよくする」といった方法が一般的ですが、ジメジメとした部屋の湿度を取り除きたい場合には、窓を開けるのが必ずしも正しい方法とはいえません。
外気の湿度が高い状態で窓を開けると、外の湿気まで部屋のなかに取り込んでしまい、ジメジメとした空気が改善されない結果になることも。部屋の湿度をコントロールするには、機械的に調湿を行う全熱交換型の換気システムが有効です。
現在、新築住宅には24時間換気システムの設置が義務づけられていますが、種類によって機能が異なります。
▼換気システムの種類
種類 | 特徴 |
---|---|
第一種換気 | 給気・排気の両方を機械的に行う方法。全熱交換型と顕熱交換型の2種類がある。 |
第二種換気 | 給気のみ機械的に行い、排気を自然排気にする方法。 |
第三種換気 | 給気を自然排気にして、排気を機械で換気する方法。 |
一般的な住宅では、第一種と第三種の換気システムが導入されており、計画換気を行う第一種のほうがより換気性能が高くなります。
また、第一種換気には「全熱交換型」と「顕熱交換型」の2種類があり、温度のみを交換するのが「顕熱交換型」、温度と湿度の両方を交換するのが「全熱交換型」となっています。梅雨の時期の湿気対策を行うには、温度・湿度の両方をコントロールできる全熱交換型の換気システムがおすすめです。
マルマインハウスでは、部屋のなかの室温を下げずに、余分な湿気を外に排出して新鮮な空気を取り込む第一種全熱交換型『エコエア90』を採用しています。
画像引用元:LIXIL『エコエア90:快適性』
熱交換なしの第三種換気の場合、外気の温度・湿気をそのまま部屋のなかに取り込むのに対して、第一種換気の全熱交換型換気システムであれば、室内の温度・湿度に近づけて給気するため、ジメジメとした湿気が室内に入ってくるのを防ぎます。
熱交換率は世界トップクラスの90%となっており、空気に含まれる水蒸気を一緒に回収する仕組みによって、雨の日でも快適な室内環境を維持できます。
『エコエア90』について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
今すぐできる住まいの湿気対策
ご自宅で手軽にできる湿気対策としては「換気」や「通風」があります。部屋のなかの空気の循環をよくすることで、湿気がこもりにくくなり、カビやダニの発生原因となる結露を防止します。
とくに湿気がこもりやすいクローゼットやシューズクローク、シンク下、洗面所の収納などの扉は定期的に開けて換気するのが効果的。風通しをよくすることで、じめっとした嫌なにおいが発生するのも抑えられます。
また洗濯物を部屋干しする際はサーキュレーターや扇風機を活用したり、部屋干しの場所によっては除湿器やエアコンのドライ機能を活用するのがおすすめです。
一年を通して住み心地のよい住まいづくりを
梅雨の時期にこもりがちな湿気は、ジメジメとした心地悪さだけでなく、住まいや健康にも悪影響を及ぼすリスクがあります。快適で健康的な暮らしを実現するためには、住まいの湿気対策について考えることも大切です。
これから注文住宅を建てるときには、適切な湿度をコントロールするための建材・設備を取り入れることがポイントです。調湿機能を持つ壁材『エコカラット』や、温度に加えて湿度の換気ができる全熱交換型の換気システムなどが挙げられます。
マルマインハウスでは、ご家族の理想をカタチにしたデザインはもちろん、住み始めてからの快適性や健康維持にも配慮した、一年を通して心地のよい住まいを実現いたします。
「家を建てるときに何をチェックすればいいの?」「地域の環境にあった住まいはどんなもの?」など、まだ本格検討でない方のご相談も承っております。具体的なビジョンが決まっていなくても、「家族が快適に暮らせる家がほしい」そんなご希望をお持ちの方は、ぜひお気軽に当社までお問い合わせください。
2023.06.01