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家づくりについて子ども部屋はどう決める? 注文住宅で失敗しないための考え方やコツをご紹介
注文住宅を建てるときのよくある悩みの一つに、「子ども部屋をどうするか」ということが挙げられます。
「将来的に子どもの計画をしている」「今はまだ一人っ子だけど…」といったご家族では、子ども部屋をつくるべきか、またどのような間取りにすればよいかと悩まれる方も少なくありません。
子育ての考え方や子どもの人数、将来巣立ったあとの暮らしなど、考えることがたくさんあるため、ご家族でよく話し合って後悔のない家づくりをしたいところです。
そこで今回は、注文住宅を建てるときの子ども部屋のつくり方について解説します。
そもそも子ども部屋は必要?
これから子どもを予定している方や、すでにお子さまがいらっしゃるご家庭でも「子ども部屋は本当に必要なの?」と悩まれる方も増えてきました。
最近では”リビング学習”が浸透しつつあり、あえて子ども部屋をつくらないというケースもあります。リビングの一角に学習スペースを設けることで、子どもの勉強を見守りながら家事ができるほか、自然と親子の時間がつくれるメリットがあります。
しかし、小学校になるとランドセルや教科書などの学校用品を置く場所が必要になるほか、「子どもの自立心を育むために一人で寝る習慣をつけたい」「思春期になると一人の居場所を確保してあげたい」とお考えのご家庭もあるかと思います。
子どもが小さいうちは個室が必要でなくても、いずれ大きくなると個室が必要になることも多いため、子どものために使える部屋を確保しておくことも一つの方法です。
子ども部屋をつくるときの4つのコツ
子ども部屋をつくる際は、間取りや広さだけでなく、子どもの成長を見据えて設備や空間づくりまで考慮することが大切です。失敗しないためのコツには、次の4つが挙げられます。
①子どもの人数と兄弟構成を考慮する
子どもの人数や兄弟構成によって、必要な部屋の数や間取りは変わってきます。
一人っ子の場合には、子ども部屋の数やレイアウトを決めやすいですが、将来的に子どもが増える可能性がある場合や、2人や3人の兄弟がいる場合には、子どもが大きくなったときのことを考える必要があります。
子どもが増える可能性や2人・3人の兄弟がいる場合のレイアウト
- 兄弟がいる場合には、小さい頃は兄弟で遊具や収納スペースを共有して過ごせるように、少し広めの子ども部屋をつくる
- 兄弟がいる、または子どもが増えるかどうか未定の場合には、将来間仕切り壁を設けたり、可動式の間仕切りでセパレートして使えるように、照明・コンセント・収納・ドアなどの位置を考える
小さい頃は同じ部屋で過ごしていても、子どもたちが思春期を迎える頃には「一人部屋が欲しい」といわれるケースもあります。また、異性の兄弟の場合、大きくなると同じ部屋で過ごすのが難しくなってくる場合が多くなります。
すでに兄弟がいる、または子どもが増える可能性がある場合には、部屋を分けて使用できるようにレイアウトを考慮しておくことが重要です。
②家族と顔を合わせる動線をつくる
玄関から子ども部屋に向かうまでの動線を考慮することも大切です。
子どもが大きくなると、部屋で集中して勉強をしたり、一人の時間を過ごしたいと考えたりすることも増えてきます。
玄関から子ども部屋に向かうまでにリビングを経由するような間取りにすると、家族が顔を合わせる機会が増えて「いってきます」「おかえりなさい」といった自然なコミュニケーションも生まれやすくなります。
家族とのコミュニケーションが生まれる子ども部屋までの動線づくりの例
- 子ども部屋にいくまでにリビングとつながった階段を経由するようにする
- LDKの一角に子ども部屋の入り口を設ける
- 吹き抜けを設置して、リビングから子どもの帰宅が分かるようにする
③汎用的につかえる設備や家具を備える
中学や高校へと子どもが成長したときのことを考えて、勉強のためのデスクや収納スペースなどを備えておくことが欠かせません。
子ども向けの学習机を設置する方法がありますが、大きくなると使わなくなるケースも少なくありません。高校生や大学生、社会人になっても使いやすいように、お部屋のインテリアに合うデスクを置いたり、造作のカウンターをつくったりすることがおすすめです。
また、子どもが実家から巣立ったときに夫婦が個室として活用できるように、シンプルなデザインや色使いにしておくことも重要です。
設備や家具を考えるときのコツ
- インテリアに馴染むデスクや造作カウンターを取り入れる
- 幅広い用途に使える収納スペースを設ける
- 壁紙や家具などはシンプルなデザインにする
④共有スペースを設けて子ども部屋の広さを調整する
子ども部屋の広さは4.5畳~6畳前後が一般的とされています。子どもが増える可能性がある、または兄弟がいる場合には、収納や勉強スペースが備わった個室を一人ひとりに用意することが難しいケースもあります。
そのような場合には、勉強スペースや収納スペースを家族で共有できるように設計して、子ども部屋の広さを最小限に抑えることも一つの方法です。
2階のホール部分に2~3人で使用できる造作のカウンターを設けると、兄弟が並んで勉強をしたり、親がテレワークに使用したりと柔軟な活用ができます。また、子ども部屋にクローゼットを設けるスペースを十分に確保できない場合には、家族みんなで使えるファミリークローゼットを設置することも有効です。
子ども部屋づくりのアドバイスもマルヤマにお任せ
未確定要素が大きい子ども部屋。子どもが成長するなかで「もっとこうしておけばよかった」と後悔が残らないように、子どもの予定や成長段階、その先のことを踏まえて、使いやすい間取りやレイアウトを考えることが大切です。
マルヤマでは、ご家族が長く快適に住み続けられる家をつくるために、将来のライフプランや過ごし方などをじっくりとヒアリングすることを大切にしています。
子ども部屋をはじめ、ライフステージの変化にも柔軟に対応できるような間取りやデザインをご提案いたします。まずはご家族の理想の暮らしや将来設計、お子さまのことについてお聞かせください。
2023.10.12