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家づくりについて水回りの省エネで賢く節水! 代表的な設備の種類や特徴をご紹介

キッチンや浴室、洗面所、トイレなどの水回りは、生活に欠かせない設備です。

家族みんなで使う場所になるため、注文住宅を建てるときには「どのような設備を導入すればよいの?」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。

これから注文住宅を建てる方は、水回りの設備を導入する際のイニシャルコストだけでなく、ランニングコストにも目を向けることがポイントです。

節水効果のある設備を取り入れると水道代の節約につながるだけでなく、生活のための水資源の消費を抑えることは、自然環境の保護にも貢献すると考えられます。

今回は、水回りの省エネを実現する節水効果が期待できる設備をご紹介します。

住まいの節水を考えた、家計と環境に優しい家づくり

私たちの生活に欠かせない水。日々の暮らしのなかで、キッチンやお風呂、トイレなどさまざまな場面でずっと使用していくことになります。

東京都水道局によると、水道の使用量のうちの約7割が家庭で使用されており、1日のうち家庭で使用する水の量は、一人あたり平均214Lとなっています。また、世帯人員別の1ヶ月あたりの使用水量は、以下のとおりです。

世帯人員別の1ヶ月あたりの平均使用水量

世帯人員 使用水量 世帯人員 使用水量
1人 8.1㎥ 4人 23.1㎥
2人 14.9㎥ 5人 27.8㎥
3人 19.9㎥ 6人以上 34.1㎥

引用元:東京都水道局『よくある質問 もっと知りたい「水道」のこと』

 

このような調査結果を踏まえると、住まいの節水を考えることは経済的な視点から見ても大切といえます。

さらに近年では、環境への配慮に対する意識が高まっており、省エネ性能に優れたさまざまな住宅設備が登場しています。なかでも日常的に使用する水回りについては、各メーカーが技術にこだわり、高い節水機能を備えた設備を開発しています。

家計にも環境にも優しい住まいを実現するために、節水をはじめとする省エネを意識することは、家づくりにおいて重要なポイントの一つといえるでしょう。

引用元:東京都水道局『よくある質問 もっと知りたい「水道」のこと』

 

節水性に優れた水回りの設備とは

家庭における水の使用量がもっとも多いのはトイレといわれており、次いでお風呂、料理、洗濯という順になります。これらの用途で使用する水回りに節水性の優れた設備を導入することで、水道光熱費の節約につながります。

節水性の高い代表的な水回りの設備には、以下が挙げられます。

 

1.節水トイレ

家庭での水の使用量がもっとも多いとされるトイレには、「節水トイレ」を設置する方法があります。節水トイレとは、洗浄に使用する水の量を6リットル以下に抑えたトイレのことです。

洗浄する際の吐水口の形状を工夫したり、水流の勢いを高めたりすることで、少ない水量で便器を洗浄できる仕組みとなっています。

近年では、節水トイレの性能が向上しており、最新のものでは約3.8〜6Lほどの水で流せるようになっています。最新型の節水トイレにすることで、水道代が年間約1〜1.5万円も節約できるといわれています。

 

2.節水シャワーヘッド

お風呂のときの水の使用量を抑えるために「節水シャワーヘッド」を導入する方法もあります。節水シャワーヘッドにはさまざまな仕組みが用いられており、大きく2つの種類に分けられます。

節水シャワーヘッドの種類

  • 水圧を強くして少量の水で勢いを保つようにするもの
  • 水に空気を混ぜて大きな水泡をつくり、少ない水量で洗い流すもの

節水シャワーヘッドを導入すると、少ない水量で効率的に洗い流しができるため、水道代やガス代の節約につながります。また、肌に優しいミストシャワーを使用できるといったプラスαの効果が期待できるシャワーヘッドもあります。

 

3.浴槽の形状

内部に段差があるタイプのものはその分、容積が減り、比較的少ない湯量で浴槽をためることができます。浴槽には毎日大量のお湯をはるため、年間を通して節水効果が期待できます。

またこの段差を利用して半身浴をしたり、小さなお子様のステップとして使うこともできます。

 

4.高断熱浴槽

節水ではありませんが浴室の省エネ対策として、「高断熱浴槽」を使用することが挙げられます。高断熱浴槽とは、湯温が冷めにくい浴槽のことです。保温機能の高い断熱材で浴槽を施工するとともに、断熱効果の高い風呂蓋を用いることで湯温を冷めにくくします。

高断熱浴槽と断熱風呂蓋のセットで保温状態が持続するため、追い焚きの回数を減らせるようになり、水道光熱費の節約につながります。

 

5.食器洗い乾燥機

キッチンの節水には、「食器洗い乾燥機」を設置することもおすすめです。食器洗い乾燥機は、庫内に貯めた水やお湯を循環させて洗う仕組みとなっているため、手洗いよりも少ない水量で洗浄できます。

食器洗い乾燥機の利用には電気代が発生しますが、手洗いで時間を要したり、お湯を使ってガス代がかかったりすることを踏まえると経済的と考えられます。

また、節水効果以外にも、「手洗いよりもきれいに洗えて除菌ができる」「時間の節約になる」といったメリットもあります。

 

6.節湯水栓・節水水栓

住まいの節水を考えるなら、従来の水栓より吐水量や湯量を削減できる、節湯水栓・節水水栓を導入することが有効です。節湯水栓と節水水栓には、それぞれ明確な定義があります。

節湯水栓は、お湯と水を混ぜて適温の水が出せる混合水栓で、
キッチンや洗面によく使われる1つのレバーで温度や水量の調節を行う「シングル」
お湯と水の混ざる比率を温度調節ハンドルで調節する「ミキシング」
浴室によく使われ、設定したお湯の温度を保ち続ける「サーモスタット」
のいずれかで、かつ以下の構造のうち1つ以上を満たしたものを指します。

節湯水栓の構造

  • 手元止水機構:センサーかボタンがついている構造
  •  小流量吐水機構:流水量を削減する構造
  •  水優先吐水機構:中間水の流水を防止する構造

一方の節水水栓は、『都市の低炭素化の促進に関する法律(エコまち法)』に規定された低炭素建築物認定基準の“節水に資する水栓”に該当するものを指します。具体的には、公益財団法人日本環境協会のエコマーク認定を取得している、あるいはそれと同等以上の性能を有する水栓にあたります。

なお、環境問題に配慮した低炭素住宅については、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。

関連ブログ
低炭素住宅とは?建てるメリット・補助金の内容を解説

 

マルマインハウスで選べる水回りの設備は?

マルマインハウスでは、お客さまのご要望やご予算に合わせてお選びいただけるように、さまざまな住宅設備をご用意しております。

水回りの設備としては、PanasonicやLIXIL、TOTO、WOODONE、クリナップ、GRAFTEKTなど各種メーカーから選択いただくことが可能です。節水性に優れた食洗器やお湯が冷めにくい高断熱浴槽、従来品よりも大幅に節水できるトイレなど、省エネ効果の高い設備を厳選しました。機能もデザインについても豊富な選択肢からご検討いただけます。

安心で心地よく、そして家計と環境にも優しい暮らしの実現に向けて、省エネにつながる設備にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

「節水の効果はどれくらいあるの?」「高性能な設備にはどれくらいのコストがかかる?」など、まずはお気軽にお問い合わせください。

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2023.08.24

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