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家づくりについて注文住宅の間取り設計でよくある失敗とは?確認しておきたいポイント
一生に一度の大きな買い物となるマイホーム。こだわりを持ってつくる注文住宅では、建ててから後悔がないように入念に打ち合わせをしてプランニングを行います。
ところが、いざ住み始めてみると「キッチンをもっと広くすればよかった」「コンセントの位置が悪い」「収納が足りない」など気になるところが出てきてしまうことがあります。
これから注文住宅を建てる方は、そこで暮らすイメージを膨らませて部屋の位置関係や動線、設備などを検討することが大切です。
今回は、注文住宅の間取り設計でよくある失敗例と、失敗しないための対策についてまとめました。
注文住宅の間取り設計でよくある失敗例
注文住宅の間取り設計で失敗しやすいポイントには、主に以下が挙げられます。
- 収納
- 生活動線・家事動線
- 音・におい
- 室内環境(採光・通風・室温・湿度)
- 電源・照明
ここからは、具体的な失敗例についてご紹介します。
失敗例1.収納スペースが使いにくい、足りない
収納スペースは、住まいの整理整頓や掃除のしやすさを左右する重要な要素です。
各部屋で使うモノの量や収納の使い方を具体的に考えていないまま収納スペースを設けると、以下のような失敗につながってしまいます。
失敗例
- 見せる収納にしたけれど、うまく使いこなせなかった
- 必要な場所に収納がなく、モノをしまうための収納家具が必要になった
- 大きなウォークインクローゼットがあるからと安心していたが、詰め込みすぎて奥にあるものが取り出しにくい
- シューズクローゼットが小さく、家族みんなの靴や荷物を収納できない など
収納スペースの数や大きさだけでなく、扉の有無・奥行きなどによって使い勝手が悪いと感じるケースもあるため、「しまう」「取り出す」といった動作のしやすさを考慮することも重要です。
失敗例2.生活動線・家事動線が悪い
間取り設計で失敗しやすいのが、生活動線・家事動線についてです。
家のなかでの移動経路が複雑になっていたり、LDKと各部屋をつなぐアクセスが不便だったりと、使い勝手が悪い間取りは生活や家事にストレスを感じやすくなります。
失敗例
- 朝の身支度をする際に混雑する
- 夫婦2人でキッチンに立つと動きにくい
- 玄関から洗面台まで距離があり、帰宅してからの手洗いを子どもに覚えさせるのに苦労する
- 洗濯機と干すスペースが離れすぎていて、毎日小さなストレスになる など
間取りを設計する際は、「生活や家事をする際に家のなかをどのように動くか」を考えて、ストレスフリーで快適に移動できるようにしたいところです。
失敗例3.音・においが気になる
音やにおいは目に見えない部分となることから、住み始めてから気になりやすいポイントの一つといえます。
失敗例
- 吹き抜けのリビングにしたら、2階にまで調理中のにおいが広がってしまう
- 道路に面した位置に寝室を設置したため音が気になる
- LDKに隣接する場所に書斎を設けたことで、生活音や子どもの声が気になる など
家のなかでどのように過ごすのか、平日・休日や時間帯ごとの部屋の使い方を考えたうえで、各部屋の位置関係や周辺環境に配慮した間取りを設計することが重要です。
失敗例4.室内環境の快適性が低い
家族が快適に過ごすためには、採光・通風・室温・湿度といった室内環境が重要なポイントとなります。室内環境を考慮せずに間取りを設計すると、以下のような失敗につながりやすくなります。
失敗例
- 天窓や高窓を設置したら、夏場の日差しが強く暑くなってしまう
- 窓をたくさん設置したけれど、風通しがあまりよくない
- 脱衣所の空気の流れが悪く、湿気がこもってしまう
- リビング内に階段を設置したら、上階から冷気が入ってきて寒い など
家族みんなが住み心地のよい家をつくるには、日当たりや風通し、適切な室温・湿度の保ちやすさなどを考慮する必要があります。
また、室温において大きな影響を与える断熱などの性能。これらは建てた後に変更することは難しくなりますので、しっかりと選ぶ必要があります。詳しくは下記をご覧ください。
失敗例5.電源・照明が使いにくい
間取り設計で見落としがちなのが、部屋の電源や照明の位置についてです。
失敗例
- コンセントの数が足りない、または使いにくい場所にある
- 階段やクローゼットの中、バルコニーなどに照明がなく、夜になると不便
- 照明のスイッチが使いにくい場所にあり、点灯・消灯に手間がかかる など
電源や照明が必要なところになかったり、不必要な場所に設置したりすると、生活の利便性が損なわれてしまいます。
間取り設計で失敗したくない!理想の住まいを手に入れるためのポイント
間取り設計に失敗しないためには、家の中での生活をイメージして、各部屋の用途や人の動き、暮らしやすさなどを考えることがポイントです。
1.ライフスタイルやモノの量を踏まえて収納 を設ける
必要な収納スペースや収納量については、家族によって変わります。便利で実用性のある収納を設けるには、家族のライフスタイルやモノの量を考慮することが重要です。
チェックしておくポイント
- 現在の住まいと比較して収納量が足りているか
- 各部屋をどのように使い、何を収納する必要があるのかを決めているか
- 収納したいモノに適したサイズ(幅・奥行・高さ)になっているか
- 使用頻度が高いモノをすぐに取り出せる場所に収納があるか
- 見せる収納・隠す収納の使い勝手に困ることはないか
また、子どもが生まれたり、親と同居したりして家族が増えるケースや、子どもが独立するケースなどを想定して、どれほどの収納スペースを確保するとよいのかを考えておくことも大切です。
収納のアイデアについては、こちらの記事をご覧ください。
2.生活動線・家事動線を具体化させる
家族が暮らしやすい間取りをつくるには、スムーズな生活動線・家事動線を設計することが重要です。家族一人ひとりの移動経路や家事への関わり方などを踏まえて、「人の動き」を図面に書き込んでみると、問題点・改善点を把握しやすくなります。
チェックしておくポイント
- 1日の動きのなかで、移動に時間がかかるところはないか
- 家族の動線が重なって混雑してしまうところはないか
- 料理や洗濯、掃除をする際に効率的に動きやすいか
- 家族の人数や使用時間帯を踏まえて、洗面台やトイレの数を決めているか
- 各部屋との行き来のしやすさやプライバシーに配慮されているか
家族の外出・帰宅時間や平日・休日での部屋の使い方なども考慮して、スムーズな移動ができる動線かどうか考えてみましょう。
3.部屋の位置関係や窓の配置を確認する
音やにおい、日当たり、風通しなどの目に見えない部分に関する失敗を防ぐには、各部屋の位置関係や窓の配置を間取り図で確認しておく必要があります。
家族一人ひとりが「いつ、どのような用途で、どこの部屋を使用するか」を洗い出すことで、生活のイメージができるようになり、快適に暮らせる間取りを選びやすくなります。
チェックしておくポイント
- 寝室の近くに音が気になりやすいトイレや洗濯機などの水回り設備はないか
- においや湿気がこもりやすい場所に換気設備や窓があるか
- 冷暖房による空気の流れを遮るものはないか
- 朝・日中・夕方の日当たりを意識して窓を設置しているか
- 家具などを置く可能性を考慮して、窓のサイズや位置を考えているか
家具については子どもの成長によって必要なものも変わるため、収納だけでなく対応できるように壁を設けておくことも大切です。
水回りのレイアウトについては、こちらの記事でご紹介しています。
4.実生活を想像して電源・照明の位置を考える
電源や照明の使いにくさによる失敗を防ぐには、実生活を想像してみることが重要です。
チェックしておくポイント
- 家具の配置を考えて、家電・電子機器を使用する場所にコンセントがあるか
- ベランダや収納スペースなどが暗くならないか
- 退出時・帰宅時の動線上に照明のスイッチがあるか
- キッチンの調理器具や掃除機をかけるときに必要なコンセントがあるか
コンセントは、スマホやパソコンなどの電子機器を使ったり、アイロンがけや掃除をしたりする際に必要になります。「各部屋でどのような電子機器や家電を使うか」を具体的に考えて、コンセントの数・位置を決める必要があります。
また、「暗く感じる場所はないか」「点灯・消灯をスムーズに行えるか」を考慮して照明の位置を考えることも重要です。
後悔しない間取り設計はマルマインハウスにお任せください
家族のこだわりを詰め込んで理想の住まいをつくれる注文住宅ですが、住み始めてみると思わぬところで不満を感じてしまうことがあります。後悔しないためには、間取り設計の段階で収納や動線、室内環境などを十分に考慮することが大切です。
マルマインハウスでは、快適で住み心地のよい住まいを実現するために、ご家族のライフスタイルや部屋の使い方などをヒアリングしながら、間取りの設計を進めていきます。
「自分たちの暮らしに合った間取りはどんなもの?」「今の住まいでの課題を解決したい」など、気になることや疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
2024.03.07