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家づくりについてZEHに必要な創エネの初期費用を抑えるには?~ソラエネを利用した奈良の注文住宅~

ゼロ円ソーラーという言葉をご存知でしょうか?ここ数年でできた言葉だと思うのですが、簡単に言うと初期費用が高い!と嫌煙されがちな太陽光発電を初期投資0円で自宅の屋根に設置することができるシステムです。

どうしてそんなことができるの?と不思議に思う方もいらっしゃると思います。

またなぜ、そんなことをするようになったのか?
ゼロ円ソーラーを取り入れたソラエネとは何か?

など、今回は現在の住宅がどういう方向に向かっているかを含め詳しく見ていきたいと思います。

2021年現在の住宅とは?

国は企業や家庭から出るCO2などの温室効果ガスを減らし、森林による吸収分などと相殺して実質的な排出量をゼロにする「カーボンゼロ」を2050年までに達成するという目標を2020年10月に掲げました。
住宅業界としては低炭素住宅やZEH住宅をすすめ、二酸化炭素の排出を抑え、省エネ性が高く住む人にも環境に優しい住宅の建設を進めていくことが必要となっていて、結果的には地球にとっても、住む人にとっても良いものとなっています。

 

ZEH住宅の定義とは?

まず、ZEH住宅とはどういったものかご説明いたします。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは外皮の断熱性能などを大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムを導入することで室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現。その上で、再生可能エネルギー(創エネ)を取り入れ年間の一次エネルギーの消費量の収支がゼロとなるように目指した住宅のこと。

簡単に絵で表すと。。。

 

 

①断熱性能の向上

強化外皮基準 平成28年省エネルギー基準を満たし、かつUA値が各地域区分の値以下

②省エネ設備の利用

基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減

③創エネの導入

再生可能エネルギーを導入(容量不問)

以上の条件を全て満たして初めてZEH住宅と認められます。
ちなみにZEHは補助金を受けられるのですが、そのためには条件を満たした公的な証明が必要となります。

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ZEH住宅と認定されるための創エネ機器ついて

創エネとは「自らエネルギーを創り出す」ということで、一般家庭や企業など、エネルギーを使う場所でエネルギーを作ることです。そんな自宅で電気をつくる創エネ機器とはどんなものがあるのでしょうか。

みなさんが一番初めに思いつくのはやはり「太陽光発電」だと思います。屋根の上にパネルを乗せて発電し、太陽の出ている間は自宅で消費する電力を作ることができます。
容量的には屋根の形にもよりますが、日中に使用する電気をまかなうだけでなく、蓄電池に貯めて夜間に使用したり、蓄電池を導入していない方には売電で収入を得るということができるくらいの容量は欲しいところ。

その他はエネファーム(家庭用燃料電池)というものもあります。こちらは化学反応で電気をつくり出すと同時に、発生した熱でお湯を沸かすため効率的。また、天気や季節に左右されることなく発電してくれるため安心です。
ただし自立式でない場合、停電時は発電しなくなるなどの側面もあります。日本でも災害による停電などが増えていますので、購入を検討される場合はどこまでのものが必要かよく考えて購入されることをお勧めします。

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温熱環境

 

ゼロ円ソーラーとは?

創エネ機器である「太陽光発電」、「エネファーム」どちらも普通に購入すると初期費用が高く数百万円単位で金額が上がります。
災害のことも考えて、自立式のエネファームに太陽光発電、さらには蓄電池へも投資できれば安心です。しかし、最初からそこまでお金をかけるほど余裕がないという方も多くいらっしゃいます。

本当は取り入れたいけれど「お金がかかるから無理」、「そんな余裕はない」と思って諦めている方にお勧めしたいのがゼロ円ソーラー。いわゆる太陽光発電の設置を無料でできるシステムです。

なぜそんなことができるのか?理由は太陽光で発電した電気の売電収入を一定期間、契約の会社が収入として得る代わりに太陽光パネルを設置してもらえるため。

いわゆる屋根を貸している状態です。とはいえ、日中に必要な電気は太陽光発電から使用できるので、ただただ屋根を貸しているだけではありません。
日中に使用してもなお余った電気を売電する形となります。(ゼロ円ソーラーの契約会社によっては太陽光で発電した電気は使用できない場合もあります。)

そして、たいていは契約の一定期間が過ぎると太陽光発電はお客様へ無償譲渡(お客さまの持ち物)となり、売電で収入を得たり、蓄電池を購入して夜間に使用することができるようになります。(=逆に言えば契約の期間が過ぎるまでは蓄電池に電気を貯めることはできないことが多いです。)

 

大阪ガスから出ているソラエネスマートって?

そんなゼロ円ソーラーとエネファームを組み合わせたシステムが大阪ガスから出ている「ソラエネスマート」です。※以降は「ソラエネ」と表記
ソラエネはガスで発電する「エネファーム」を購入して太陽光発電を無償で設置してもらうというイメージ。もちろん太陽光発電の売電収入は契約期間中、大阪ガスが受け取りますが、日中発電した電気は自由に使えます。

エネファームの費用もそうは言っても高いよねと感じる方ももちろんいらっしゃると思いますが、マルマインハウスではただ単純にエネファームの費用がかかるわけではない仕様のご用意も。
新居でオール電化ではなくガスも使いたいという方にはガスの基本料金も割安になるためお得なシステムとなっています。ちなみにガスコンロ、ミストカワック、床暖房をつけると基本料金はさらにお得になります。

2021年9月現在、ソラエネの契約期間は10年間。その間、日中に太陽光で発電した電気は家庭で使用できますが、電気自動車や蓄電池など貯めることはできません。ですが、エネファームでも電気をつくっているので、夜間も購入する電力を抑えることができます。その分ガス代は少し高くなりますが、ソラエネはダブル売電で常に一定量の発電をエネファームで行っているため、使用しなかった分の電気は大阪ガスから売電収入としてお客様へ入ります。
また、太陽光発電もたくさんの容量をのせる形となり、10年の契約期間が終了するとたくさん発電した分は全てお客様へ売電収入。または電気自動車や蓄電池へと貯めることができるようになるので10年後はさらに災害に強い家にすることも可能です。

 

ソラエネを導入した実感は?実際の1年間の光熱費について

例として、ソラエネを導入して1年経ったお客様の実際の光熱費を少しご紹介させていただきます。

 

【お客様情報】フルタイムの共働き。1歳のお子様のいる3人家族。

採用設備:太陽光発電(9.3kW)、エネファーム、床暖房、ガスコンロ
使用冷暖房設備:エアコン、床暖房、電気ヒーター、扇風機

ガス代は全般的に他のご家庭よりは高い印象ですが、電気代は格段に安くなっています。
一年間の平均・・・ガス代:9,398円/月、 電気代:1,161円/月
ソラエネの場合はダブル売電となるので、ここにエネファームの売電収入を入れると、ガスと電気の1年間の平均は9,233円/月でした。

家にいる時間の長さによって電気代などは変わる為、フルタイム勤務の共働きか専業主婦か、または今増えている在宅ワークをしているかどうかなどでも変わってきますが、1つの目安としてご参考いただければと思います。

お客様の感想としては、ガス代だけをみると全般的に高いなという印象。中でも1月は家にいる時間が比較的多く、電気ヒーターの使用も多かった為、電気代も増え合計で15,000円弱と使い過ぎた!と感じたそうです。
また12月から3月の比較的寒い時期は床暖房を使っていたこともあり、ガス代が高くなったが、それ以上に電気代がとても安く、結果2つを合わせた金額としては年間を通してみれば安いという印象だったそう。

毎月の光熱費のことはもちろんですが、契約期間後は蓄電池の金額も安くなっているだろうし、電気自動車の購入検討も含め、可能性が広がり楽しみだということでした。

 

マルマインハウスでは創エネシステムを取り入れるためのシステムをご用意

太陽光発電は取り入れたいけれど、そこに費用をかけるだけの余裕がないとお思いの方。
先ほどご紹介したソラエネシステムはもちろんのこと、マルマインハウスでは「建て得」という別のシステムもご用意しています。
ガスを使うか使わないか、予算がどこまで追加できるかによって取り入れられるシステムが変わってきます。

もちろんともに初期費用が完全にゼロ円というわけではないので、全く初期費用に余裕がない場合は取り入れることはできませんが、やはり太陽光発電をのせると電気代が安くなることは間違いありません。
そう考えると光熱費が減る分、ある程度、初期費用を投資しても後々には得をするだけではなく我慢することなく快適な生活を送れるというメリットもあります。後々の生活のことまでイメージして、検討されてみてはいかがでしょうか。

「ソラエネ」についてもっと詳しく知りたい!ソラエネじゃない「建て得」ってどんなの?このくらいの予算でも取り入れられるかな?など少しでも気になった方はお気軽にお問い合わせください。

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注文住宅分譲プロジェクト

2021.09.23

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