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家づくりについて注文住宅の「浴室」はどう選ぶ?種類やサイズ、選び方のコツをご紹介
浴室は、一日の疲れを癒して心身をリフレッシュしたり、ゆったりとした時間を過ごしてリラックスしたりする場所です。注文住宅を建てるときには「広々としたお風呂にしたい」「癒しの空間にしたい」など、色々な希望があるのではないでしょうか。
浴室には、施工方法・サイズ・機能などのさまざまな要素を考慮する必要があります。自分たちにぴったりな浴室を導入できるように、基礎知識を押さえておくことが大切です。
今回は、注文住宅の浴室選びについて解説します。浴室の種類・サイズ・機能などの選び方のコツを見ていきましょう。
浴室の種類
浴室の施工方法には、在来浴室・ユニットバス・ハーフユニットバスの大きく3種類があります。ここではそれぞれの特徴をご紹介します。
➀在来浴室
「在来浴室」とは、在来工法によって作ったオーダーメイドの浴室のことです。
浴室の広さ・形状・窓の大きさなどのデザインのほか、洗い場や浴槽に用いる素材も自由に設計・組み合わせることができます。
▼在来浴室のメリット・デメリット
メリット |
・杉やヒノキ、タイルなどの素材を用いた唯一無二の施工ができる ・浴槽や水栓のアクセサリーに好きなものを選べる ・サイズや広さを自由に設計できる |
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デメリット |
・木材やタイルなどの清掃、お手入れに手間がかかりやすい ・工期が長く、施工費が高くなりやすい |
②ユニットバス
注文住宅も含め、一般的に取り入れられているのが「ユニットバス」です。
ユニットバスは、床・壁・天井・浴槽などの部材がすべてセットになった浴室のこと。既製の部材を組み合わせて施工することからコストパフォーマンスに優れています。各メーカーからさまざまな種類の製品が販売されているため、希望に合わせて選ぶことが可能です。
▼ユニットバスのメリット・デメリット
メリット |
・防水性・断熱性に優れている ・部材のつなぎ目が少なく、清掃がしやすい ・在来工法と比べて施工期間・施工費を抑えられる ・保温性や耐久性、気密性など機能性が高い |
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デメリット |
・浴室のサイズに規格があり、形状や大きさを自由に設計できない ・在来工法と比べると素材・窓などの選択肢が少ない |
③ハーフユニットバス
「ハーフユニットバス」は、ユニットバスと在来工法のそれぞれの利点を組み合わせた浴室です。床・浴槽・浴槽の高さまでの壁がワンセットになっており、そのほかの壁・天井については在来工法のように自由に設計・デザインできることが特徴です。
▼ハーフユニットバスのメリット・デメリット
メリット |
・一定の自由度がありならが、在来工法よりもコストを抑えやすい ・床・浴槽・腰壁がユニットになっており、防水性に優れている |
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デメリット |
・浴室のサイズに規格があり、形状や大きさを自由に設計できない ・上部の壁や天井、ユニット部分とのつなぎ目に防水対策が必要 |
浴室のサイズと広さの目安
ユニットバスのサイズは4桁の数字で記載されており、これは浴室の内寸を表しています。1616サイズであれば奥行き、幅共に1,600mmとなり、一般的に以下の種類があります。
▼ユニットバスの広さ
浴室のサイズ | 広さ |
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0.75坪 | 1,200mm×1,600mm(1216サイズ) |
1坪 | 1,600mm×1,600mm(1616サイズ) |
1.25坪 | 1,600mm×2,000mm(1620サイズ) |
1.5坪 | 1,600mm×2,400mm(1624サイズ) |
注文住宅でよく取り入れられるのは、1坪〜1.25坪のサイズです。
1坪は、ゆったりお風呂につかりたい場合におすすめのサイズです。1.25坪にした場合は、浴槽は同じ大きさですが、洗い場が広くなります。子どもと一緒にお風呂に入ることが多いご家庭や、介護が必要なご家族にいる場合などに向いています。
お風呂は広いほうがゆったり過ごせますが、ほかのスペースとのバランスも考慮しておくことが大切です。
▼考慮しておきたいポイント
- 着替えがしやすい脱衣所のスペースを確保できるか
- 洗面台を快適に使えるスペースがあるか
- 洗濯や衣類の仕分けができるランドリースペースがあるか など
例えば、浴室とつながる脱衣所やランドリースぺースを広めにとると、収納をたくさん備えたり、着替えがしやすくなったりします。家族構成やライフスタイルに合わせて浴室のサイズを選択しましょう。
快適な浴室にするための機能・性能・建具
浴室には、快適な空間づくりに欠かせない機能・性能・建具などがあります。ユニットバスでも浴槽など各メーカーのオプションでさまざまな要素をプラスすることが可能です。ここでは、ユニットバスで追加できる機能についてご紹介します。
▼ユニットバスのオプション例
オプション | 概要 |
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浴槽の保温機能 | 浴槽のお湯が冷めにくくなり、追い炊きの頻度を減らせる。浴室内の温かさを保ちやすいため、室温差によるヒートショック予防にも◎。 |
多機能バス | ミストサウナや肩湯、マイクロバブルバス、サウンドシステムなど、ワンランク上のバスタイムを過ごせる。 |
暖房・乾燥機能 | 浴室暖房は、冬場の一番風呂でも快適に入浴でき、ヒートショックの予防ができる。浴室乾燥は、雨天でも室内干しができて家事効率がアップ。 |
浴槽の素材 | 定番のFRP(※)という素材以外に人工大理石やホーローなどの素材を選べる製品がある。肌触りのよさや保温性が優れている。 |
扉の開閉方式 | 開閉方式(開き戸・引き戸・折れ戸)からライフスタイルや使い勝手に合ったものを選べる。 |
扉のデザイン | 扉の枠の色をシルバー・ブラック・ホワイトなどから選べる。また、透明でスタイリッシュな強化ガラスや、目隠し効果のある樹脂ガラスなどがある。 |
手すり | 洗い場や浴槽の横に手すりがあると、動作・立ち上がりがスムーズなため子どもや高齢者がいるご家庭も安心。 |
カウンター | カウンターの広さや設置位置、形状などを選べる。浴室で使うモノの量や掃除のしやすさを考慮しておく。 |
壁パネル | お手入れしやすい素材や、大理石調・木目調・モルタル調などのアクセントとなるデザインの壁パネルを選べる。 |
照明 | 調光・調色機能付きの照明で、気分に合わせて心地よい空間を実現。間接照明で高級感のある雰囲気づくりにも。 |
※繊維と樹脂を複合させた素材。一般的なユニットバスにおける浴室の素材として用いられている。
居心地のよい浴室の空間をつくりましょう
居心地のよい浴室は、毎日の生活をより豊かにしてくれます。施工方法によって広さ・形状の自由度やコストなどが変わるため、全体の予算とのバランスを考慮することが大切です。
なかでも既製の部材を組み合わせてつくるユニットバスは、機能性と価格のバランスがよい施工方法です。メーカーによってさまざまな規格やオプションがあるため、ご家族さまのライフスタイルに合ったものをお選びいただけます。
マルマインハウスでは、多くの施工事例をお見せしながら理想の空間を仕上げるお手伝いをいたします。理想の暮らしや憧れのライフスタイルなどをぜひお聞かせください。
浴室の施工事例は、こちらをご覧ください。
2024.11.28