ブログ

土地選びのポイント傾斜地に注文住宅を建てるメリットと注意点

一見、住宅を建てる土地には適していないように思われる「傾斜地」ですが、実はさまざまなメリットがあります。傾斜地は、小高い場所や自然にあふれた山のなかにあるケースが多いため、静かな暮らしをしたい方にとっても魅力的な土地といえます。

ただし、傾斜地ならではのリスクや注意点もあるため、それらを理解しながら、どのようにメリットを活かすのかを考えた住宅設計が必要です。

そこで今回は、傾斜地に注文住宅を建てるメリットと注意点についてご紹介します。

 

傾斜地とは

傾斜地とは、文字通り”斜めになっている土地”を指します。

“傾斜地”に明確な定義はなく、道路は平らでも敷地のみに傾斜がある場合や、道路の坂や山の傾斜に合わせて敷地部分が傾いている場合もあります。いずれの場合も、住宅が傾かないようにするための工事や、特殊な基礎工事が必要です。

工事が必要だと聞くと、傾斜地は住宅を建てる土地としては不向きのように思われるかもしれませんが、実はメリットもたくさんあります。

傾斜地で注文住宅を建てるときは、注意点に配慮しながら、メリットを活かせるように設計をすることがポイントです。

なお、土地選びのポイントについては、こちらからご確認ください。

関連ブログ
土地選びのポイント

 

傾斜地に注文住宅を建てるメリット

山や自然に囲まれたエリアでは、傾斜地の家が比較的よく見られます。この傾斜地には、平坦地とは異なるメリットがあります。

 

平坦地よりも土地代が安くなりやすい

平坦地と比較すると、傾斜地のほうが土地代が安い傾向にあります。

土地代を抑えられる分、建築に費用を充てることが可能になります。エリアや立地よりも、住宅設計やデザインにこだわりたい方にもおすすめです。

 

地下室・半地下室がつくれる

傾斜地に注文住宅を建てるときに、地下部分をつくれる場合があります。

奈良では吉野建てという言い方をすることもありますが、傾斜地を埋めずに活用することで地下のような部分をつくりやすくなります。また地下室や半地下室のようにして一部屋を利用したり、ビルトインガレージをつくったりする選択肢もあります。このように、平坦地よりも個性的でデザイン性の高い設計がしやすいことがメリットといえます。

 

プライバシーが守られる

傾斜地に注文住宅を建てると、プライバシーが守られやすくなる場合があります。

例えば隣地と屋根の高さが変わる傾斜地では、隣地からの視線が気になりにくいことが特徴です。さらに、道路よりも高い位置に建物となる場合、通行人からの視線も届きにくくなります。

カーテンやブラインドを開けていても家の中が見えにくい環境は、開放感のある暮らしをしたい方にもぴったりです。そのほかにも、隣家と屋根の高さが違うことで、採光や通風を確保しやすいといったメリットも生まれます。

 

傾斜地だから実現できる眺望がよい住まい

傾斜地に注文住宅を建てると、見晴らしのよさを確保しやすくなります。

傾斜地では、隣地も含めて、目の前を遮る建築物がないことが多くあります。そのため、明るく眺望のよい住まいを実現できるようになります。

その土地ならではの景色が楽しめるほか、夜には夜景を見たり、バルコニーでくつろいだりといった楽しみがあることも魅力の一つ。LDKの延長としてウッドデッキを設置するなど、外とのつながりを感じやすい設計にも適しています。

施工事例
立体的なLDKのある大家族で寛げる家

 

傾斜地に注文住宅を建てるときの注意点

傾斜地に注文住宅を建てる際には、追加の工事費が発生する可能性があります。とくに注意しておきたい点には、以下の2つが挙げられます。

 

擁壁工事が必要なケースがある

土地の斜面が崩れないようにするために、擁壁(ようへき)工事が必要になることがあります。

擁壁工事とは、斜面の土が崩れるのを防ぎ、斜面を安定させるための工事です。鉄筋コンクリートやコンクリートブロックなどで、斜面を壁状に覆います。すでに擁壁がある場合でも、劣化により強度が低下していたり、古いものだと現在の法律に適合しておらず、作り替える必要があることも考えられるため、安全性などの調査が必要です。

なお、傾斜地が多いエリアでは、擁壁工事に必要な工事費用を補助してくれる制度を設けている自治体もあります。助成金を利用することで、擁壁工事の費用を抑えられる場合があります。

 

土地の造成や地盤改良の費用が発生する可能性がある

傾斜地に家を建てられるように敷地を平らに整える造成工事や、傾斜地の地盤が緩い場合には、地盤改良工事が必要となります。

敷地面が平らになっていても山を切り崩したり、盛土などで人工的に手が加えられていることがほとんどです。この場合においても強度面において地盤調査が必要となり、場合によっては地盤改良工事が必要となります。

 

その他、傾斜地の状況によっては、雨による土砂崩れに対する備えが必要になったり、仮設足場の量や基礎工事にあたる人が多くなることがあります。

土地代自体は安く抑えられたとしても、追加工事によって予算を超えてしまったというケースもあるため、トータルコストを踏まえたうえで検討することが大切です。

 

土地選びが難しいなら、”土地付き注文住宅”という選択肢も

傾斜地にある土地は、比較的土地代が安いことがメリットです。ところが、擁壁工事や地盤改良工事、基礎工事に費用がかかることで、結果的に多くの予算が必要になるケースもあります。そのため、総合的な判断が必要です。

また、傾斜地ならではの眺望の良さや通風・採光などの魅力もたくさんあるため、「どのような暮らしをしたいのか」「どんな条件を優先させたいか」を考えながら土地選びをすることが大切です。

しかし、コストやライフスタイルにも大きく影響する土地選びについて、悩まれる方も少なくありません。土地選びに難しさを感じるなら、”土地付き注文住宅”という選択肢もあります。

土地付き注文住宅であれば、すでに土地が整備されており、生活インフラも整っているため、 「思わぬところでコストが余計にかかってしまった」と後悔することがありません。また、注文住宅と比較すると土地と建物がセットになっているため費用が抑えられることも、土地付き注文住宅の利点です。

マルマインハウスの土地付き注文住宅(分譲プロジェクト)では、分譲地ごとに統一感を持たせるため外観や外構についてはある程度制限を設けていますが、それ以外の設計やデザイン、設備等はすべて自由にお選びいただけます。注文住宅と同様の自由度を確保していることが、マルマインハウスの土地付き注文住宅の魅力です。

関連情報
分譲プロジェクト

 

家族の理想を叶えるための土地選びもマルマインハウスまでご相談ください

土地選びは、建築できる住宅設計や家族の暮らしに大きく関わります。どのような場所・形状の土地でも一長一短があるため、理想のライフスタイルをイメージしたうえで、総合的な判断が必要です。

難しい土地選びをスムーズに進めたい方には、土地付き注文住宅という選択もおすすめです。マルマインハウスでは、造成工事から設計、建築まで一貫して対応する分譲プロジェクトを行っております。

「土地付き注文住宅についてもっと知りたい!」「注文住宅か土地付き注文住宅、私たちにはどちらがおすすめ?」など、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。みなさまの住まいづくりを実現するためのお手伝いを精一杯させていただきます。

2023.02.02

ブログ一覧に戻る

おすすめの関連記事