ブログ

家づくりについて奈良の冬は寒い?注文住宅の断熱性能を検討する際に知っておきたいこと

冬は厳しい寒さになるといわれる奈良県。エリアによっても冬の冷え込みに違いはありますが、奈良で家を建てるなら、断熱性能の高さにもこだわりたいところです。

断熱性能に優れた住まいは、室内温度を一定に保てるため、夏は涼しく、冬は暖かい環境が実現します。適温に保たれた家は、光熱費の節約や家族の健康にもつながります。

今回は、奈良県の気候をはじめ、注文住宅の断熱性能や、冬を暖かく快適に過ごすための住宅性能について解説します。

 

冬は寒い?奈良県の気候について

奈良県の気候は基本的に穏やかであり、おおむね過ごしやすく、住環境に優れた地域です。ところが近畿地方の中でも奈良県は寒い地域とされており、1月・2月になると最低気温が氷点下になる日も珍しくありません。

また、奈良は底冷えしやすいともいわれる環境で、とくに山間部ではかなりの寒さになります。雪が降る日もあり、ときには30センチ程度積もることも。

とはいっても、奈良市街地の人口の多いエリアでは、氷点下の冷え込みは少なく、県内でもエリアによって寒さの感じ方が異なります。ただし、大阪などと比較するとやはり、全体的に冬の寒さが厳しい環境といえます。

 

南北で大きく変わる奈良の気候

奈良県の北部と南部でも、気候が大きく変わります。

北部は朝晩の寒暖差が大きいことが特徴で、夏は蒸し暑く、冬の寒さは厳しいといわれます。年間の平均気温は15度前後です。

しかし、冬の寒さは南部のほうがより厳しくなります。南部は、降水量が多いことが特徴で、冬は雪も深く積もりやすくなります。年間平均気温は10度前後で、時には氷点下になることもあります。

 

地域区分とHEAT20について

”20年先を見据えた住宅の高断熱住宅研究会” HEAT20では、国が定めいている地域区分(日本を8つの地域に区分)に対して、それぞれの気候に適した断熱性能の基準値をG1、G2、G3と三段階で定めています。断熱性能を示す数値にはUA値が用いられますが、HEAT20の一番下の基準G1でも、国が推奨している、ZEHよりも厳しい基準を設けていることが特徴です。

ちなみにG1、G2、G3は暖房を使う季節において、最低室温がある一定の温度を下回らないという基準でUA値が設定されています。

地域区分をみると、生駒市は”区分5”とされています。隣接する東大阪市や四條畷市、大東市、枚方市、交野市では”区分6”となっており、同じ快適さを求めるためには大阪で家を建てるよりもさらに低いUA値(=高い断熱性能)が必要ということになります。

UA値については、こちらで詳しく解説しています。

関連情報
省エネ性能でよく見る「UA値」って?C値・Q値の基準も解説

 

また、当社の”ゼールマルマイン”は、国が推奨するZEH仕様であり、HEAT20が推奨する、省エネかつ快適で健康に暮らすためのハイレベルな断熱基準をクリアした住宅となっています。併せてご確認ください。

関連情報
ゼールマルマインについて

 

注文住宅の断熱性能とは

断熱性能の高い注文住宅を建てることで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境が実現します。

断熱性能とは、外から家の中に熱が入らないようにするとともに、家のなかの熱を逃がしにくくする性能のことです。断熱性能を高めることで、外気の寒暖差にかかわらず、屋内温度を一定に保ちやすくなります。そのため、年中快適な温度で過ごせるメリットがあります。

また、家の中の温度が一定に保たれることで、熱中症やヒートショックなどのリスクを抑えられます。家族の健康を守るためにも、注文住宅を建てるときは、断熱性能を考慮することが大切です。

 

冬を暖かく快適に過ごすための3つの住宅性能

断熱性能に優れた注文住宅を実現するためには、断熱材や窓・サッシ、換気システムの選び方がポイントです。このような住宅設備を導入することで、冬の寒さが厳しい奈良での暮らしが快適なものとなります。

 

外気に影響されにくい断熱材

高性能な断熱材を用いることで外気の影響を受けにくく、部屋が暖まりやすくなります。

暖房を入れても室内が暖まるまでに時間がかかる、底冷えする、などと感じたことはないでしょうか。これは、冷たい外気が壁や床、窓を伝って家を冷やしているためです。

高性能な断熱材で壁や床、天井などからの外気の侵入や熱の流出を防ぐことで、外気に影響されにくくなり、冬でも部屋が暖まりやすく、暖房をフル稼働する必要がなくなります。

当社の断熱性能については、こちらをご覧ください。

関連情報
温熱環境注文住宅は窓・天井・壁・床の断熱性能も重要なポイント!

 

結露しにくい窓・サッシ

窓やサッシも、家の断熱性能を高めるために重要な要素の一つです。

家の中で熱の出入りが最も多いのは窓となります。二重窓や複層ガラス窓、樹脂サッシなどを取り入れると、窓から外気の冷たさが伝わるのを抑えることが可能です。

また、窓やサッシは、結露しにくいものを選ぶことも大切です。結露によって内部に水滴がたまることで家の老朽化を早めたり、ダニ・カビの発生で家族の健康を脅かしたりします。

冬の結露対策で住まいや家族の健康を守るためにも、窓やサッシもこだわりたいポイントといえるでしょう。

窓やサッシについては、こちらの記事でも紹介しています。

関連情報
冬になると気になる結露…。窓やサッシなど対策とは?

 

快適な暮らしに欠かせない換気システム

快適な暮らしには、適度な換気も必要です。2003年にシックハウス症候群を防止するため建物を建てる際には24時間換気システムの設置が義務付けられましたが、換気システムは窓を開けなくても部屋を換気し、空気が循環されるため、汚れた空気を外に出し、きれいな空気を家の中に取り込むだけでなく、結露防止にもつながります。

換気を行うと基本的には家の外の空気と中の空気を入れかえるため、冬であれば冷たい外気が室内に入り込んでしまいます。すると暖房で温められた空気までも逃してしまうことになり、非効率となります。

そこで有効なのが熱交換型の24時間換気システムです。こちらは熱の交換率にもよりますが、室内温度に近づけて給気を行うため室内の温度を快適に保つことができ、光熱費の節約にもつながります。

当社が採用している、高効率・熱交換型換気システム”エコエア90”については、こちらの記事でも紹介しています。

関連情報
結露対策は、断熱性能に加えて高性能換気システムが鍵を握る。換気の重要性・住宅に使用する換気システム『エコエア90』がバージョンアップ

 

奈良で家を建てるなら、断熱性能に優れた住まいを

冬には底冷えする寒さとなる奈良では、断熱性能に優れた家を建てる必要があります。

寒い奈良の冬も快適に過ごすための注文住宅には、断熱性能の高い断熱材で床や壁、天井からの外気の侵入を防いだり、結露しにくい窓やサッシ、24時間換気システムの導入が効果的です。

断熱性能に優れた高性能な設備が必要なのは分かっているけど、「予算が気になる…」といったお悩みをお持ちの方もご安心ください。

マルマインハウスでは、住宅の間取りやデザイン、機能性に加えて、ご家族のライフプランや予算なども含めたトータルバランスを考慮しながら住宅設計のご提案をいたします。断熱性能を高めるための断熱材や設備についても、きちんとご説明させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

2023.01.26

ブログ一覧に戻る

おすすめの関連記事