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家づくりについて【耐震と制震】土地付き注文住宅を建てる際に注意すること

土地探しの時間やコストを抑えながら家を建てたい方におすすめの土地付き注文住宅。

施工会社によって自由度は異なりますが、間取りやデザインは注文住宅と同じように選択できるため「どんな家にしようかな」とご家族の夢が広がることでしょう。

土地付き注文住宅を建てるときには、「住宅性能」にも注目しておく必要があります。5月に入り、たびたび各地で規模の大きな地震が起きていますが、地震大国といわれる日本では、安心・安全な暮らしを実現するために「耐震と制震」が欠かせません。

今回は、土地付き注文住宅を建てるときに重視したい「耐震と制震」にスポットをあてて解説します。

 

土地付き注文住宅とは

土地付き注文住宅とは、”一定の期間内に、指定の建築会社で住宅を建てる”という条件がついた住宅のことです。

一般的に注文住宅よりもコストを抑えやすく、建売住宅より設計の自由度が高いことが特徴です。ただし、住宅設計・デザインの自由度は建築会社によって大きく異なり、さまざまな制約が設けられている場合もあるため、あらかじめ確認しておく必要があります。

マルヤマの土地付き注文住宅(分譲プロジェクト)の場合、住宅設計・デザインは注文住宅と同様の自由度があります。分譲地ごとに統一感を持たせるために、外観や外構については一定の条件を設けていますが、その他はすべて自由にお選びいただけます。

土地探しの負担やコストを抑えつつ、注文住宅と同じように間取りやデザイン、設備、性能などを自由に選択できることが、土地付き注文住宅の魅力です。

当社の土地付き注文住宅について、詳しくはこちらで解説しています。

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土地付き注文住宅を建てるときに考えたい地震対策

土地付き注文住宅を建てるとき、間取りやデザインに注目しがちですが、地震対策に関する住宅性能についてもしっかり検討したいところです。

日本で暮らしている限り、住まいのエリアに関係なく地震対策は欠かせません。今後30年以内の大地震の発生率が公表されていることからも、これから住宅を建てる場合には地震対策が必須と考えられます。

建物の地震対策には大きく耐震・免震・制震の3つがあります。耐震という言葉はよく聞きますが、免震、制震というと聞きなじみのない人も多いかもしれません。
免震は建物と基礎の間に免震装置を設け、地震の揺れを直接伝わりにくくし、建物の揺れを少なくします。コストが高く、縦揺れの地震や台風には効果が少ないこともあり、対応している施工会社も限られています。
それでは、土地付き注文住宅で取り入れられることの多い耐震と制震、それぞれについて詳しく解説します。

なお、発生が懸念されている南海トラフ地震については、こちらの記事で解説しています。

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耐震性能

耐震性能とは、地震の揺れに対してどれくらい耐えられるか、建物における構造躯体の強度を指します。この地震に対する建物の強度を示す指標として、住宅性能表示制度において耐震等級(等級1~3)が設けられており、数字が大きくなるほど耐震性に優れていると判断できます。

 

▼耐震等級

画像引用元:国土交通省『新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド

耐震等級3は、等級1と比較して1.5倍の耐震性があり、震度6〜7の地震にも耐えられるレベルの強度があります。また、地震が起きたあとも一部の軽微な修繕のみで済むことが検証されており、極めて高い耐震性を備えています。

現行の建築基準法では耐震等級1の基準を満たすことが定められていますが、地震に備えた安全な住まいを建てるには、耐震等級3を満たす建築が安心です。

なお、住宅性能評価を受けると、住宅を購入するときに加入する地震保険料が安くなったり、一定の条件を満たせば住宅ローン(フラット35S)の金利が優遇されたりするメリットもあります。

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注文住宅は最高ランク「耐震等級3」で長く安全に暮らせる住まいに

出典:国土交通省『新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド

 

制震性能

制震性能とは、建物内部にダンパーや錘(おもり)などの制震装置を組み込むことによって、地震の揺れを吸収する構造のことです。地震によって生じる建物の振動を抑えて、揺れの幅を小さくすることで、構造躯体の損傷を抑えられます。

また、建物そのものに制震機能を持たせる工法として、高層ビルに使用される制震装置の粘弾性体を、木造住宅向けに加工した「制震テープ(※)」があります。

両面テープ状の厚さ1mmの制震テープを柱・梁と面材の間に挟んで分散配置することで、地震の揺れを最大80%低減して、損傷や倒壊を防止します。制震テープを使用した住宅は、一般的な制震住宅の10倍以上のエネルギー吸収量があるとされています。

このような制震装置が備わった住宅は、繰り返しの地震にも強く、台風や強風による揺れにも耐えやすいといったメリットがあります。建物の強度を高める「耐震」と組み合わせることで、耐震等級3の性能を長持ちさせることができます。

なお、マルマインハウスでは、制震工法に制震テープを使用しており、地震の揺れに強い住宅づくりが可能です。

※…アイディールブレーン株式会社の登録商標です。

 

ほかにもチェックしておきたい住宅性能

土地付き注文住宅を建てるにあたって、耐震と制震以外にもチェックしておきたい住宅性能があります。例えば、以下のような住宅性能が挙げられます。

 

▼耐震・制震のほかにチェックしておきたい住宅性能

性能
断熱性 ● 壁や床、屋根などに断熱効果の高い断熱材を使用する
● 窓からの熱の伝わりを抑える複層ガラスを導入する
● 高断熱の浴槽を導入する
省エネ・創エネ性能 ● 高効率な換気設備・給湯器を導入する
● 太陽光発電システムを導入する
● 節水性に優れた食器洗い乾燥機やトイレを導入する

高断熱の住まいでは、夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境を実現できます。また、省エネ・創エネの設備を導入すると、家庭内の電気・水道・ガスの使用量を抑えられ、光熱費の削減にもつながります。

 

マルヤマの土地付き注文住宅では、高性能な家が建てられます

マルヤマの土地付き注文住宅(分譲プロジェクト)では、住宅設計はすべて注文住宅と同様の自由度を設けているため、ご家族さまのご要望にしっかりお応えできます。

住宅性能表示制度の最高等級となる「耐震等級3」のほか、「制震テープ」を用いた制震工法を採用しており、基本、土地付き注文住宅で標準仕様となっています。耐震と制震を組み合わせる仕組みによって、ご家族さまが安心して暮らせる住まいを実現します。

「予算内でどのような家が建てられるの?」「地震対策についてもっと知りたい」などの疑問があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

なお、奈良での土地付き注文住宅(分譲プロジェクト)の現地案内会や見学会も随時実施しています。併せてご覧ください。

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2023.05.18

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