ブログ
家づくりについて注文住宅で洗濯物はどこに干す?外干し派・部屋干し派が押さえておくポイント

注文住宅の計画において重要なポイントの一つに「洗濯物を干すスペース」があります。
「太陽の下でカラッと乾かしたい」という外干し派のほか、「花粉やPM2.5が気になる」「時間や天候を気にせず洗濯物を干したい」といった部屋干し派の方も増えてきています。
毎日の家事を快適&ラクにするためには、住環境やライフスタイルによって洗濯物を干すスペースを作ることが大切です。
そこで今回は、外干し・部屋干しのそれぞれメリット・デメリットを踏まえつつ、注文住宅での設計のポイントを紹介します。マルマインハウスの施工事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の洗濯物はどこに干す?スペースの選択肢
洗濯物を干す場所は、大きく「外干し」と「部屋干し」の2つの選択肢があります。それぞれ以下のような場所が考えられます。
▼外干し・部屋干しの場所
| 外干し | 部屋干し |
|---|---|
|
|
外干しと部屋干しでは、メリット・デメリットが大きく異なります。
また、外干しと部屋干しの中間のような特徴を持った「サンルーム」といった空間もあります。天候の影響を受けにくく、屋外の光や風を取り込みながら洗濯物を干せるスペースです。
外干しのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
外干しの大きなメリットは、「太陽の熱と自然の風でカラッと乾かせる」ことではないでしょうか。紫外線による脱臭・殺菌効果が期待できるため、部屋干しで気になりやすい生乾きのニオイが生じにくく、洗濯物を天日干しならではのパリッとした仕上がりに乾かすことができます。
一方で、外干しできるのは天気が良い日だけに限られるため、梅雨や台風の時期には「急な悪天候が不安になる」「洗濯物が溜まってしまう」といったストレスを感じる方も少なくありません。また、花粉・黄砂・PM2.5が付着する可能性があり、敏感な方にとってはストレスを感じることもあります。
部屋干しのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
部屋干しは、天候や外からの視線を心配することなく、いつでも好きな時間に洗濯物を干せることがメリットです。庭やベランダから洗濯物を取り入れる手間がないため、洗濯から収納までの家事動線をコンパクトにしやすく、家事効率もアップしやすくなります。また、花粉・黄砂・PM2.5の付着を防げることから、花粉症やアレルギー体質の方にとっては安心です。
一方、部屋干しをすると太陽の光や自然の風が当たりにくいことから、換気が不十分な場合には乾くのに時間がかかり、生乾きのニオイが発生する原因になります。特に冬場や梅雨のシーズンでは湿気がこもりやすくなります。
また、居住スペースの一角に部屋干しスペースを設けると、生活感が出やすいという悩みもあります。広々としたリビングでも、部屋干しによって「結局狭く感じてしまう」という方も少なくありません。
外干し派の間取り設計のポイント
外干し派の方は、洗濯物を取り入れる手間を減らす効率的な動線づくりをはじめ、天候が悪いときでも洗濯物を干せるスペースの確保、プライバシーに配慮した間取りを設計することがポイントです。
①洗濯の家事動線を短くする
洗濯の家事動線をシンプルに設計することが重要です。ランドリースペースから外干しスペースまでに距離がある場合には、「濡れた洗濯物を持ち運んで移動する」「洗濯物が多いときに何度も往復する」といった負担が増えてストレスにつながります。
「洗濯物を取り出す→運ぶ→干す→取り入れる→収納する」といった一連の流れを円滑に行えるように、ランドリースペースやクローゼットとの位置関係を踏まえてスムーズな動線をつくりましょう。
外干しをラクにする家事動線の設計アイデア
| アイデア | 概要 |
|---|---|
| 勝手口の設置 | ランドリースペースから数歩で庭やテラスにアクセスできる勝手口をつくる |
| ワンフロア完結型の間取り |
|
| 一直線の動線 | 外干しスペースとつながる勝手口・ランドリースペース・ファミリークローゼットを一直線に配置し、洗濯から収納までの移動をスムーズにする |
②テラス屋根やサンルームをつくる
自然光をたくさん取り込みながら、「ちょっとした雨を防ぎたい」「花粉やPM2.5を避けたい」という場合には、テラス屋根やサンルームを設けることも一つの方法です。
※なお、サンルームは屋外と室内の中間的な空間のため、外干し・部屋干しのどちらの特徴も持つ設備なのですが、比較しやすいようにこちらで紹介します。
▼テラス屋根とサンルームの概要
| テラス屋根 | サンルーム | |
|---|---|---|
| 概要 | 掃き出し窓から外につながるテラスやウッドデッキ、タイルデッキなどの上部に設置する屋根 | 住宅の掃き出し窓に隣接して設置されるガラスや透明パネルで囲まれた空間 |
| 設置場所 | 屋外 | 半屋外 (居住空間として活用) |
| 雨の対策 | 小雨なら防げる | 大雨や強風も防げる |
| 花粉やPM2.5の対策 | 付着しやすい | 付着を防げる |
テラス屋根を設置すると、小雨であれば洗濯物が濡れないため、外出するときにも安心して外干しができます。また、直射日光を屋根が遮ってくれるため、紫外線による洗濯物の色褪せも防げます。ただし、気密性がなく屋外空間とつながっていることから、大雨や花粉、PM2.5などを防ぐことは難しくなります。
サンルームは、太陽光をたっぷり取り込みつつも、気密性があるため天候に左右されずに洗濯物を干すことが可能です。大雨や強風、花粉・PM2.5などの付着も防げるため、外干しと部屋干しの両方のメリットを兼ね備えています。洗濯物を干さないときには、開放的で快適なくつろぎスペースとして利用できることが魅力です。
③昇降式の室内物干しを設置する
外干し派であっても、天気が悪い時に洗濯物を干せるスペースを用意しておくと便利です。
昇降式の室内物干しであれば、使わないときに天井付近の位置まで上げられるため、リビングに設置しても圧迫感を抑えられるほか、面積が限られるランドリールームでもスペースを有効活用して導入できます。
室内物干しを設置しておくことで、雨が続く梅雨のシーズンでも洗濯物を溜め込む心配がなくなるため、天気を気にするストレスから解放されます。
昇降式の室内物干しを設置する場所の例
- ランドリールーム
- 2階ホール
- 吹き抜けに面する2階廊下
- リビングの窓際
- リビングと隣接する畳スペース など
部屋干し派の間取り設計のポイント
部屋干し派の方は、干すためのスペースを作るだけでなく、家事動線や湿気対策、生乾き対策も併せて間取りを設計することがポイントです。
① ランドリールーム+ファミリークローゼットで洗濯を完結させる
ランドリールームとファミリークローゼットを一直線または回遊できる動線で結ぶことで、洗濯の家事をスムーズに完結させることができます。
洗濯機の置き場所と物干しスペース、クローゼットの位置が離れていると、家の中を歩き回る必要があり、不便に感じてしまいやすくなります。
「洗濯機に入れる→干す→乾いた洗濯物を取り入れる→たたむ→収納する」といった一連の流れを近い場所にまとめることで、洗濯の家事動線が整い、日々の家事を効率よく進めやすくなります。
②洗面スペースとランドリー・脱衣スペースをゆるやかに分ける
洗面スペースとランドリー・脱衣スペースの空間を分けることも、部屋干し派の方が押さえておきたいポイントの一つです。
洗面台・脱衣所・ランドリールームをすべて同じ空間にまとめた間取りでは、「洗濯物を干しているときに洗面台が使いにくい」「洗濯物が常に視界に入りやすく、空間に生活感が出やすい」といった悩みが生まれることがあります。
特に洗面スペースは来客が使うこともあるため、脱衣や洗濯を行うプライベートな空間とは分けておくと、生活動線が整いやすくなります。
たとえば、洗面スペースとランドリー・脱衣スペースをスライドドアなどで仕切ることで、水回りの利便性を保ちながら、以下のようなメリットが得られます。
▼洗面スペースとランドリー・脱衣スペースを分けるメリット
- 洗濯物を干している状態でも、洗面スペースをすっきり保ちやすい
- 来客時にも生活感を抑えやすく、急な来客にも対応しやすい
- ランドリー・脱衣スペース内で洗濯〜乾燥の作業が完結しやすい
敷地条件や間取りによっては、洗面・脱衣・ランドリーをそれぞれ独立させるケースもありますが、洗面スペースとランドリー・脱衣スペースをゆるやかに分けるだけでも、暮らしやすさは大きく変わります。
③2階ホールやサンルームに物干しスペースをつくる
部屋干し派であっても「できれば自然光を当てて乾かしたい」「生乾きのニオイが気になる」という方は、2階ホールやサンルームに物干しスペースをつくる方法があります。
2階ホールに大きな窓や高窓を設置して物干しスペースをつくることで、自然光を取り込むことができます。リビングの窓際で洗濯物を干すと生活感が出てしまいますが、2階ホールを活用すれば居住スペースの圧迫をなくすことができます。居住スペースと分けることによって、冬場でも換気を行いやすくなるメリットもあります。
また、1階のリビングからつながるサンルームを設置すると、太陽光の熱を効率的に取り込んで保温する効果が期待できるため、洗濯物の乾燥効率がアップします。
【マルマインハウスの施工事例】洗濯を快適にする家づくりを紹介
ここからは、洗濯を快適にするマルマインハウスの施工事例を紹介します。
施工事例1|ランドリールームを中心としたコンパクトな洗濯動線

ランドリールームには、室内干し用の造り付け・可動式のアイアンバーをそれぞれ設置し、ファミリークローゼットまで直線でアクセスできる動線を確保しています。洗濯→干す→畳む→収納する作業をコンパクトに行える動線設計により、家事効率のアップが期待できます。
また、スライドドアで洗面スペースと空間を仕切ることで、生活動線と家事動線をゆるやかに分けています。自然光を取り込めるように、壁面の上部に横長の窓を設けているのもポイントです。
施工事例2|インナーバルコニーを外干しスペースに

屋根と広さのある半屋外空間を備えたインナーバルコニーは、外干しスペースとして活用することもできます。日当たりや風通しを確保して効率的に乾かせるほか、小雨であれば屋外に洗濯物を干しっぱなしにしても濡れにくいことがメリットです。
1階の庭やテラスに洗濯物を干すと「プライバシーが気になる」という方でも、インナーバルコニーであれば通行人の視線が届きにくくなり、安心して干すことができます。
施工事例3|洗う→片付ける作業を1部屋に集約させる

こちらのランドリールームは、4帖以上の広々とした空間を確保しており、大容量のファミリークローゼットを併設しています。洗濯周りの家事を一部屋で完結できるため、部屋干し派の方の家事効率がアップします。
また、キッチンや洗面所、脱衣室と直線でつながる動線を作ることで、ご飯の準備や朝の身支度、お風呂の準備などもスムーズに行えるメリットがあります。
施工事例4|雨の日の室内干しができる2階ホール

普段は外干し派というご家族でも、雨の日に室内干しができるように、吹き抜けとつながる2階ホールにアイアンバーを設置しています。
廊下の手すりや吹き抜けのシーリングファン、洗面台のペンダントライトと雰囲気を合わせた空間づくりにより、一般的な物干しのような生活感が出てしまう悩みを解消しています。
家づくりの工夫で毎日の洗濯家事を快適にしましょう
洗濯物を屋外に干すと、カラッと乾いて気持ちのよい仕上がりとなります。一方、天候に左右されない室内干しスペースがあるととても便利です。
外干し派・部屋干し派によって、洗濯スペースの間取りや動線づくりのポイントが変わるため、ご家族のライフスタイルや悩みに合わせて設計することが重要です。
マルマインハウスでは、ご家族さまのライフスタイルと家事習慣に合わせて、毎日の暮らしが快適になる住まいを提案いたします。家を建ててから「もっとこうすればよかった」と後悔しないように、ヒアリングを通して生活のイメージを膨らませながら間取り・動線・デザインなどを一つひとつ創り上げていきます。
「広い庭がほしいけど、洗濯物を干すのはプライバシーが気になる」「共働きだから、いつでも洗濯物を干せる環境がほしい」など、気になることやご要望をお聞かせください。
水回りに関する家づくりの知識やアイデアは、こちらからご覧ください。
2026.03.19