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家づくりについて日当たりのいい家を作るコツ! 土地選びからレイアウトまでご紹介

理想の住まいについて聞かれたとき、「日当たりがよく明るい家」を想像する方も多いのではないでしょうか。太陽の光がたっぷり差し込む家は、部屋が明るくなり気持ちよく過ごすことができます。

日当たりのいい家を建てるには、土地選びと建物のレイアウトが重要なポイントとなります。そこで今回は、各方角の特徴や日当たりのいい家を作るコツについてお話しします。

「リビングは必ず南向きにしたほうがいいの?」「採光をとりやすいレイアウトはある?」など気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 日当たりのいい家は南向きだけじゃない?

「日当たりのいい家にするなら南向き」というイメージを持つ方も多いと思います。南向きとは、前面道路が南に位置している土地や建物を指します。

日本は北半球に位置しており、太陽が東から西へと南寄りに差し込むことから南面は日照時間が長くなります。このような理由から、年間を通じて日当たりがいいのは南向きと考えられています。リビングが南向きの物件は人気が高く、土地選びの条件の一つとして挙げる方も少なくありません。

ただし、南向きにも以下の注意点があります。

▼南向きの土地の注意点

  • 南側の前面道路に高い建物がある場合は、日差しが遮られることがある
  • 住み始めてから日差しを遮る建物が新たに建つ可能性がある
  • ほかの方角と比べて土地価格が高くなりやすい など

また、日中家で過ごす時間が少ないご家庭では、南向きのメリットをあまり感じられないこともあります。住まいに求める条件やライフスタイルによってベストな方角は異なることを理解しておきましょう。

2. 【土地選び】方角ごとの特徴を押さえよう

土地を選ぶ際は、方角ごとの特徴を押さえておくことがポイントです。日当たりがいい方角は、一般的に「南向き→東向き→西向き→北向き」の順とされています。

ただし、方角ごとに日当たりのいい時間帯が異なるほか、立地や周辺環境によって採光の取りやすさが変わります。南向きでなくても、レイアウトの工夫次第で明るい住まいを作ることができます。

▼各方角の特徴

方角 日が入る時間帯 特徴
南向き 朝から夕方まで
  • 1年を通して日当たりがよい
  • 夏は室温が高くなりやすい
東向き 午前中
  • 午後は日が入りにくい
  • 夏の夜は涼しく過ごしやすい
西向き 午後から夕方まで
  • 西日が強く、夏は暑くなりやすい
  • 冬の午後は陽のぬくもりで暖かくなりやすい
北向き 1日を通して日が入りにくい
  • 夏でも室温が上がりにくい
  • 朝や日中も照明が必要になることがある

採光をたっぷり取れることは明るい家をつくるうえでメリットといえますが、日当たりが良すぎると「夏の室内が暑い」「家具やフローリングが日焼けしやすい」「直射日光が眩しい」などのさまざまな問題があります。

土地の方角に合わせて採光の取り方を調整するとともに、日差しが強い部屋では窓の遮光・遮熱対策を併せて検討することが欠かせません。

関連記事
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3. 【レイアウト】日当たりをよくするための工夫

日当たりがいい家にするには、方角だけでなく家のレイアウトも大事なポイントです。間取りや窓の位置を工夫することで、明るく開放的な空間をつくれます。

ここからは、マルマインハウスの施工事例とともに、日当たりをよくするためのレイアウトのアイデアについてご紹介します。

① 吹き抜け+高窓にする

関連情報
リビング

吹き抜けにして高窓を設置すると、上から日差しを取り込むことができます。
隣家との距離が近いなど周囲に建物があっても光を取り入れやすくなるため、自然光を効率よく取り入れられるメリットがあります。

また、高い位置から降り注ぐ光は、吹き抜けを通じて部屋の広範囲まで広がります。北や東側など日中日差しが入りにくい方角にリビングをつくる場合でも、眩しくならない程度に日中の明るさを確保できます。

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開放感を生む「吹き抜け」のある家。失敗しないポイントとは?

②開口部の大きな掃き出し窓を使用する

施工事例
大自然を暮らしの風景に。平屋の家

リビングの窓に、開口部が大きい掃き出し窓を設けるアイデアがあります。床から天井部まで伸びる掃き出し窓を設けることで、太陽の高度が低い午前中や冬の時期にも光を取り入れやすくなります。

また、眺望がよい立地の場合、大パノラマで景色を楽しめ、リビングに開放感をもたらしてくれます。掃き出し窓にはサッシがデザイン性に優れた製品で、景色を楽しむことを考えたものもあるため、お部屋の雰囲気に合わせてコーディネートが可能です。

③2階の廊下を吹き抜け側に設ける

施工事例
凛とした空気感が心地よい高性能住宅

1階にリビングを設ける場合には、吹き抜けを通じて2階の廊下・階段ホールと空間がつながるように設計するアイデアもあります。

廊下の吹き抜けに面したところには、写真のように壁ではなくアイアン手すりを設けることで、照明がないと暗くなりがちな廊下や階段ホールも明るい空間をつくれます。また空間がつながっていることで家族の気配を感じやすいといったメリットも。

④リビングを2階にする

施工事例
薪ストーブのある、2Fリビングの家

2階は1階と比べて採光性が高くなるため、2階にリビングを設けると日が差し込みやすくなります。また、大きな窓を設けても通行人の視線が気になりにくいため、窓からの眺望がよい開放的なリビングをつくることが可能です。

北向きや東向きで日中暗くなりやすい土地や、南向きでも道路側に高い建物や土手がある土地などでは、2階リビングのほうが明るく心地のよい時間を過ごしやすいといえます。

関連記事
2階リビングのメリットとデメリット。老後も住みやすい家にするには

⑤廊下や階段に縦スリット窓を取り入れる

関連情報
玄関・ホール

プライバシーを確保しつつ日差しを取り入れたい場合には、「縦スリット窓」を取り入れる方法があります。

縦長のスリット窓は外から家の中が見えにくいため、「通行人の視線が気になり、大きな窓を設置するのが不安」といった場合にも適しています。暗くなりやすい廊下や階段部分でも採光を取りやすくなります。

⑥壁の上部や床付近に横スリット窓を取り入れる

主寝室
主寝室

横スリット窓は、壁の上部や床付近に設置して採光を取ることができます。

1日を通して日が入りにくい北側の部屋には、壁の上部に横スリット窓を設けることで自然光を部屋の広範囲に届けられます。東側に寝室がある場合には、朝日が強く差し込み過ぎないように横スリット窓を設けるアイデアもあります。

また西日が気になる部屋でも西側に窓をとりたいという場合には、床付近に横スリット窓を設けると強い直射日光をカットしたうえでほどよい明るさを確保できます。このように、設置場所に応じて採光を調整できることが横スリット窓の魅力です。

4. 家族にとってベストな日当たりのいい家づくり

一般的に南向きが日当たりのいい家の条件とされていますが、必ずしも「南向きがよい」というわけではありません。

南側に高さのある建物がある場合や、土地が道路面から低い位置にある場合などは、日差しが遮られる可能性があります。また、前面道路の人通りが多い場合には、大きな窓を設けても「日中もカーテンを閉めっぱなし」ということも考えられます。

方角だけで土地を決めるのではなく、周辺の建物・隣家との距離・見晴らしのよさなどを考慮したうえで部屋のレイアウトや窓の位置を工夫することが大切です。また、南側・西側に窓を設ける際には、夏場の直射日光や日差しの強さへの対策も欠かせません。

マルマインハウスでは、土地の特性と周辺環境を考慮した間取りやレイアウトの設計により、一年中快適に過ごせる居心地のよい住まいを実現いたします。

日当たりはもちろんのこと、風通しや省エネ性なども考慮してご家族さまにとってベストな選択を考えていきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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2025.03.13

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