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家づくりについて壁付けキッチンが再びトレンドに!?対面キッチンと比較したメリット・デメリット

注文住宅では、長らく「対面キッチン」が主流となっていました。「リビングにいる家族の様子を見守りながら料理できる」「作業台や流し台の中を隠しやすい」などのメリットがあることから、多くのご家族に選ばれています。

そうしたなか、近年では「壁付けキッチン」がトレンドになっていることをご存じでしょうか。壁付けキッチンというと「昔ながらの日本のキッチン」という印象がありますが、最近ではその魅力を活かした個性のある家づくりが見られています。

今回は、今再注目されている壁付けキッチンについて、対面キッチンと比較したメリット・デメリットとLDK空間を魅力的にする施工事例についてご紹介します。自分たちにとってベストなキッチンを選ぶ参考にしてみてください。

いま再注目されている壁付けキッチン

壁付けキッチン(ウォール型キッチン)とは、コンロ・シンク・ワークトップが壁に接しているキッチンのタイプです。キッチンの作業スペースに立ったときに、正面が壁になっていることが特徴です。

注文住宅のキッチンでは、ダイニングとのコミュニケーションを重視するために、正面をダイニング・リビング側に設置する「対面キッチン」の人気が高くなっています。

ところが最近では、ライフスタイルの多様化や家族の個性を重視する意識の高まりなどから「壁付けキッチン」を選ぶ方も増えています。SNSでも壁付けキッチンの施工事例がたくさん紹介されており、新たなトレンドとして注目されているのです。

壁付けキッチンの魅力とは?対面キッチンと比較したメリット

壁付けキッチンには、対面キッチンにはないさまざまなメリットがあります。

①ダイニングとリビングを広くできる

1つ目のメリットは、ダイニングとリビングを広くできることです。

対面キッチンの場合には、壁との間に一定の作業スペースや冷蔵庫置き場などを確保する必要があります。そのため、ダイニング・リビングの広さが制限されたり、間取りの部屋数が少なくなったりする可能性があります。

壁側にキッチンを収める壁付けキッチンの場合では、設置スペースを最小限に抑えられるため、空間を広々と使うことができます。「LDKを広々とした空間にしたい」「子どもやペットがゆったりと過ごせる広さが欲しい」といった方に適しています。

②調理に集中できる

2つ目のメリットは、調理に集中しやすいことです。

対面キッチンの場合、リビングやダイニングと向かい合って調理ができる魅力がある一方で、「家族の様子やテレビが気になってしまう」という人も少なくありません。

壁付けキッチンであれば、作業スペースに立ったときに正面に壁があるため、目の前の作業に集中しやすい環境となります。「料理が好きなので集中できる環境がほしい」「効率よく家事を進めたい」といった場合は、壁付けキッチンを選ぶ人も多くいます。

③油汚れや煙が広がりにくい

3つ目のメリットは、調理中の油汚れや煙が広がりにくいことです。

対面キッチンで、「コンロ・シンク」と「ダイニング・リビング」の空間を隔てる壁がない場合、調理中に油や水が対面に飛び散ることがあります。これにより、周辺の床や壁が汚れやすくなり、こまめな掃除が必要になります。

壁付けキッチンであれば、コンロ・シンクが壁側に設置されているため、油や水はねの範囲を最小限に抑えられます。調理中の煙やにおいも、リビングまで広がりにくくなります。

「油はねやにおいが気になる」「掃除をなるべく楽にしたい」といった方は、壁付けキッチンが選択肢の一つとなるでしょう。

壁付けキッチンにはデメリットも

壁付けキッチンには、いくつか注意点もあります。ご家族のライフスタイルやこだわりにマッチするキッチンを選ぶことが大切です。

①モノを置くスペースが限られる

1つ目のデメリットは、モノを置くスペースが限られることです。

対面キッチンでは、背面に壁付けのカップボードを設置することによって、食器や調理家電、ゴミ箱、ストック食材などを収納できます。

一方の壁付けキッチン(システムキッチン)では、壁側の上部・下部のキャビネットに調理器具やお皿を収納する設計となっていることが一般的です。そのため、対面キッチンと比べると、キッチンスペースの収納量が少なくなることがあります。

収納量が足りない場合には、以下のような工夫が必要です。

▼収納量が足りない場合の対応

  • キッチン横に電子レンジやトースターを置くための造作棚をつくる
  • 既製品のカップボードやキャビネットを置く
  • 長さのあるシステムキッチンのサイズを選ぶ など

②キッチンの中が丸見えになる

2つ目のデメリットは、キッチンの中が丸見えになることです。

ダイニングやリビングから「シンクの中」「作業台の上」などが見えるため、散らかっているように見えたり、来客の際に気になったりすることがあります。

すっきりとしたキッチンを保つには、「洗い物を放置しない」「こまめに作業台やコンロを掃除する」などの心がけが必要です。また、キッチンへの視線を避けるには、ダイニングとの間に、アイランドカウンターを設置することも一つの方法です。

③家族とのコミュニケーションが取りにくい

3つ目のデメリットは、調理中に家族とのコミュニケーションが取りにくいことです。

壁付けキッチンでは壁を向いて作業をするため、手元に集中できる反面、作業中は家族の様子を見ることができません。人によっては孤立感を覚えてしまうこともあります。

特に小さい子どもがいる家庭では、見守りながら食卓の準備ができる対面キッチンのほうが安心と感じることもあるかもしれません。

LDK空間を魅力的にする壁付けキッチンの施工事例

ここからは、LDK空間を魅力的にする壁付けキッチンの施工事例をご紹介します。

①アイランド型の作業台と合わせて余裕あるスペースに

施工事例
時を重ねても心地よいナチュラルな空間

壁付けキッチンの背面にアイランド型の作業台を設けて、広々とした作業スペースを確保しています。食卓準備の際に食材や調理家電を置けるほか、買い物から帰ったときの仕分けスペースとしても役立ちます。

また、キッチンのデザインに合わせて作業台の天板にはバイブレーション仕上げのステンレスを採用しており、空間の統一感を出しています。ステンレスは、耐久性が高くお手入れも簡単です。

作業台の下には、たっぷり入る収納スペースを設けていることもポイント。壁付けキッチンで気になりやすい収納問題もカバーしており、利便性を高めています。

②多機能なハイカウンターで空間を有効活用

施工事例
留学経験から描く、海外スタイルの家

キッチンを壁付けすることで生まれた空間に壁付けキッチンの色味と合わせて、造作のハイカウンターを設置したキッチン空間です。

ワークトップを高めに設計しており、調理中の作業台としてだけでなく、椅子に座って朝食やおやつを食べられるスペースにもなっています。

また、ハイカウンターの下にはオーブンレンジがぴったり収まる場所を設けたり、海外製の大型オーブンを内蔵したりして、調理家電の置き場に困らないような設計にしています。

ダイニング・キッチンとの境界をアーチ状の壁でほどよく区切ることで、調理に集中しやすくなっています。

③家事動線をコンパクトにまとめ、見守りもできるレイアウト

施工事例
木のキッチンでおうちカフェを楽しむ家

キッチンの後ろにダイニングテーブルを配置したキッチンです。

壁付けのキッチンとダイニングのスペースをコンパクトにまとめることで家事動線が短縮され、配膳の準備や片付けを最小限のアクションで行えるようになっています。

キッチンのすぐ隣には小上がりの和室を設けており、調理や片付けをしながらでも和室で遊ぶ子どもの様子を確認しやすいという安心感があります。

収納スペースについては、キッチンとL字になるように造作の収納棚をつくり、電子レンジや炊飯器などの家電を置けるようにしています。

④L字型の壁付けキッチンで作業効率アップ

施工事例
立体的なLDKのある大家族で寛げる家

コンロ・シンク・ワークトップをL字に配置した壁付けキッチンです。

横への移動が多くなりがちな壁付けキッチンも、L字に設置することで家事動線が短くなり、効率的に調理を行えます。

L字キッチンでの作業は、一列に横並びにした「I字型」よりも、リビングやダイニングへ顔を向けやすく、家族とのコミュニケーションを取りやすいことも魅力の一つです。

こちらのキッチンは石目で重厚感のあるダークブラウンとグレーのクロスやタイルでまとめました。落ち着いたLDK空間に一体感が生まれ、洗練された印象になっています。

家族の暮らしに寄り添ったLDK設計が大切

壁付けキッチンには、メリット・デメリットがあります。大切なのは、「自分たちにとってどのようなキッチンが合っているか」を考えることです。

「ダイニング・リビングの広さにこだわりたい」「調理に集中したい」という方にとって、壁付けキッチンは選択肢の一つといえます。

また、「収納量や作業スペースが少なくなるのは不安」という場合でも、造作のアイランドカウンターや収納棚を作れることが注文住宅ならではの魅力です。

マルマインハウスでは、ご家族の理想の暮らし方をヒアリングして、こだわりを反映したキッチンを提案いたします。

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