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土地選びのポイント安心安全な土地選びに役立つハザードマップの活用術

2011年3月の東日本大震災や2012年7月の九州北部豪雨、2024年1月の能登半島地震など、近年では大規模な自然災害が多発しています。住宅を建築・購入する際においても、自然災害の発生歴やリスクを踏まえた土地選びの重要性が高まっています。

土地選びを行うときの情報収集のツールとして活用できるのが「ハザードマップ」です。ハザードマップは、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを把握するのに役立ちます。

そこで今回は、注文住宅の土地選びで活用したいハザードマップの概要や使い方、安心安全な土地選びのための活用方法についてお話しします。

なお、自然災害から家族を守るための土地選びのポイントについては、こちらの記事でご紹介しています。併せてご覧ください。

関連情報
自然災害から家族を守る! 土地選びで確認しておきたいポイント

出典:内閣府『最近の主な自然災害について(阪神・淡路大震災以降)』

ハザードマップとは

ハザードマップとは、自然災害の被災想定区域や防災関係施設の位置などを示した地図のことです。国土交通省の付属機関となる国土地理院が運営する『ハザードマップポータルサイト』から、全国の災害リスクや防災に関する情報をまとめて収集できます。

ハザードマップポータルサイトでは、身のまわりの災害リスクを調べる「重ねるハザードマップ」と地域の情報を確認できる「わがまちハザードマップ」の2つの機能があります。

関連情報
ハザードマップ

ハザードマップポータルサイトの構成

機能 概要
重ねるハザードマップ 住所入力または現在地・地図検索を行うことで、その地点の災害リスクが写真・地図に重ねて表示される
わがまちハザードマップ 都道府県の市区町村を選択すると、市区町村が作成・公開したハザードマップへのリンクが集約されている

ハザードマップポータルサイトを活用することで、さまざまな自然災害に対する地域ごとの発生リスクや防災情報などを確認できます。

ハザードマップで確認できる情報

  • 洪水・土砂災害・高潮・津波に関するリスク情報
  • 道路防災情報(通行規制や冠水の可能性)
  • 土地の特徴・成り立ち
  • 避難場所

出典:
国土地理院『ハザードマップ』
国土交通省『ハザードマップポータルサイト』
政府広報オンライン『国土交通省ハザードマップポータルサイト』

ハザードマップはどのように使う?

ハザードマップポータルサイトで確認できる「重ねるハザードマップ」と「わがまちハザードマップ」について、それぞれ使い方をご紹介します。

1.重ねるハザードマップの使い方

画像引用元:国土地理院『ハザードマップポータルサイト』

重ねるハザードマップでは、住所入力や現在地から地図を表示して、災害種別と表示したい項目を選択することで災害リスクに関する情報を確認できます。

重ねるハザードマップの使用手順

手順 操作内容
1.地域を選択 住所を入力するか、現在地または地図から調べたい地域を選択する
2.災害種別を選択

6つの災害種別から調べたい項目を選択する

  • 洪水・内水
  • 土砂災害
  • 高潮
  • 津波
  • 道路防災情報
  • 地形分類
3.自然災害リスクを選択

各カテゴリーからより細かな自然災害リスクを選択する

例:「洪水」の場合

  • 洪水浸水想定区域(想定最大規模)
  • 洪水浸水想定区域(計画規模)
  • 浸水継続時間(想定最大規模)
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)
  • 内水浸水想定区域
  • ため池決壊による浸水想定区域

重ねるハザードマップは地図を開き、マウスをドラッグすれば日本全国、確認したい場所を見られるため、まだ希望の地域を決めていない場合に便利です。

わがまちハザードマップの使い方

画像引用元:国土地理院『ハザードマップポータルサイト』

わがまちハザードマップでは、災害リスクに関する情報を調べたい地域を絞ってから、災害別のハザードマップを確認できます。

わがまちハザードマップの使用手順

手順 操作内容
1.地域を選択 表示される地図上で選択するか、都道府県名・市区町村を入力する
2.ハザードマップを選択

調べたいハザードマップを選択する
(地域によっては作成・公開されていないものもある)

  • 洪水ハザードマップ
  • 内水ハザードマップ
  • ため池ハザードマップ
  • 高潮ハザードマップ
  • 津波ハザードマップ
  • 土砂災害ハザードマップ
  • 火山ハザードマップ
  • 地震防災・危険度マップ

なお、わがまちハザードマップは各市区町村が作成・公開しているため、各市区町村のホームページからでも閲覧することが可能です。

出典:国土地理院『ハザードマップポータルサイト』

土地選びでハザードマップを活用するには

安心安全に暮らせる注文住宅を建てるには、その土地の災害リスクやいざというときの避難場所・経路を確認しておくことが重要です。ここからは、土地選びにおけるハザードマップの活用方法をご紹介します。

1.地域・土地の災害リスクを知る

検討中の土地について、どのような自然災害のリスクがあるかを確認します。

  • 地震による液状化予測
  • 津波による浸水想定区域
  • 土砂災害の警戒区域 など

どのような災害に弱いのか、どのくらいの警戒度かを知れば、その他の条件がご自身に合っていた時に本当にやめておいた方が良い土地なのか、家の建て方でカバーできるのかどうかなどを検討することもできます。また具体的な候補の土地が決まっていない場合にも、どのエリアが安全かを検討することが可能です。

2.緊急時に必要な対応を把握する

自然災害が発生した際に迅速な対応をとれるように、土地のある地域における避難場所・避難経路を把握しておくことも重要です。

  • 広域避難場所
  • 一次避難場所・災害時避難所
  • 津波避難ビル・水害時避難ビル
  • 避難路・緊急交通路
  • 防火水槽・防災スピーカー など

土砂崩れや浸水などの緊急時には、通行規制によって避難ルートが使えなくなる可能性も考えられます。「避難所まで安全なルートで移動できるか」「近隣に避難場所が充実しているか」なども併せて確認しておく必要があります。

3.災害リスクに備えた家づくりをする

ハザードマップは、地形・地盤の特徴や過去の災害履歴などを基に作成されますが、自然災害の正確性や確実性を保証するものではありません。

自然災害の多い日本では、災害リスクがゼロの土地を探すことは現実的に難しいと考えられます。土地選びを行う際は、どのようなエリアでも災害のリスクがあるという意識のもとで、被害を最小限に抑えるための家づくりを行うことが重要です。

災害リスクを踏まえた家づくりには、以下のような対策が考えられます。

災害リスクを踏まえた家づくりの例

災害リスクの内容 対策例
水害のリスクに備える
  • 盛り土でかさ上げする
  • 高基礎で建物を高くする
  • 高い塀を設ける
  • 2階建て以上の家にする
  • キッチンやリビングを2階にする
  • 1階と2階のブレーカーを分ける
地震のリスクに備える
  • 土地の地盤調査・地盤改良工事を実施する
  • 耐震等級の高い家を建てる
  • 免震・制震のシステムを導入する
  • 地震保険に加入する
インフラの停止に備える
  • 太陽光発電システムを導入する
  • 家庭用蓄電池を導入する
  • エコキュートや自立運転式エネファームなど災害時に強い給湯器を導入する

なお、自然災害のリスクに備えた家づくりについては、こちらの記事もご覧ください。

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土地選びのご相談から災害に強い家づくりまでサポートします

自然災害が頻発化・甚大化している日本では、地震や豪風などの災害リスクを踏まえた家づくりが欠かせません。

これから注文住宅の土地を選ぶ際は、市区町村が作成・公表しているハザードマップを活用して、災害時の被害想定や防災施設などを確認しておく必要があります。また、自然災害はいつ起こるか分かりません。家族や住宅への被害を最小限に抑えるために、耐震性や防水性、耐久性などに優れた家づくりが重要です。

マルマインハウスでは、安心安全な暮らしを実現するための土地選びから災害に強い家づくりまでをサポートしています。土地の地盤調査や周辺環境の調査を行い、必要な災害対策を実施します。

また、すべての住宅で住宅性能表示制度の最高ランクとなる「耐震等級3」と「住宅まるごとダンパー」の制震工法を用いた「耐震+制震」を標準仕様としており、地震に強い設計となっています。土地探しに関するご相談や家づくりに関する疑問・悩みなどがございましたら、お気軽にご相談ください。

なお、マルマインハウスの注文住宅に関する仕様・性能は、こちらでご紹介しています。

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2024.03.14

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