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インテリア&収納術内装のカラーコーディネートで住まいの雰囲気が変わる! 配色別の印象とコツ
ご家族の好みにあわせて内装のイメージカラーを選べることが、注文住宅の魅力の一つです。「おしゃれなカフェ風リビングにしたい」「ドラマで見たあの家の雰囲気が理想」など、新しい住まいでの暮らしを想像すると夢がふくらみます。
内装の色選びでは、壁紙・天井・フローリング・建具などの色味を細かく決めていく必要があり、全体のバランスを考えることも欠かせません。
こだわりを反映できるのが注文住宅の醍醐味ですが、理想のイメージが具体的に固まらず、思いのほか設計やプランの決定に時間がかかってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、内装のカラーコーディネートの考え方や配色によって変わる印象についてご紹介します。マルマインハウスの施工事例もぜひ参考にしてください。
内装のカラーコーディネートで変わるお部屋の印象
同じ部屋に同じ家具を置いても、内装のカラーコーディネートが異なるとお部屋の印象が変わります。特に広い面積を占める壁・天井・床の色は、お部屋の印象に大きく影響します。また、色の種類だけでなく色のトーン・質感・模様の有無なども関係しています。
好きな色だけで配色したり、無難な色だけで統一してしまうと、「思っていたイメージと違う」「個性に欠けてしまう」と感じることもあるでしょう。
好みにぴったりなお部屋をつくるには、理想のインテリアテイストに合わせて内装材の色合いや全体の組み合わせを考えることが重要です。
知っておきたい配色の基本!黄金比率は「70:25:5」
内装のカラーコーディネートを考えるときに知っておきたいのが、配色のバランスです。インテリアの色選びやデザイン制作などで用いられる配色の黄金比率は、「70:25:5」と言われています。
「70:25:5」の比率は、それぞれの割合でベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの3種類の色味でコーディネートをすることを意味しています。
▼カラーコーディネートの黄金比率
割合 | 名称 | 内装 |
---|---|---|
70% | ベースカラー | 壁、天井、床 など |
25% | アソートカラー | キッチン、アクセントクロス、ドア、家具、カーテン など |
5% | アクセントカラー | 造作棚、窓のサッシ、インテリア小物 など |
ベースカラーは、カラーコーディネートの土台となる色です。内装のなかでも面積が広い壁・天井・床はそれぞれの色味を統一したほうがバランス良くなります。
また、アソートカラーは取り入れ方によってお部屋の印象が変わる重要な要素です。ベースカラーと同系色にすると「シンプル」「ナチュラル」、反対色にすると「スタイリッシュ」「無骨」「ポップ」などのイメージをつくりやすくなります。
アクセントカラーは、部屋の空間を引き締めたり、個性を惹き出したりする色です。ベースカラー・アソートカラーと同じ彩度で明度を下げると、お部屋にメリハリが生まれます。
どんな雰囲気が好み?カラーコーディネートのアイデア
内装のカラーコーディネートを決めるときは、「好きなお部屋のテイスト」をイメージしてみることがポイントです。理想的なお部屋の写真があると、色選びがスムーズに進みやすくなります。
ここでは、マルマインハウスの施工事例とともに内装のカラーコーディネートのアイデアをご紹介します。
アイデア①ライトブラウン×白のナチュラルテイスト
ベースカラーをライトブラウン×白に統一することで、ナチュラルな雰囲気に仕上がります。グレージュのアクセントクロスやフローリングの木目、柔らかな素材感があるカーテンやソファによって、温かみのある優しい印象を与えています。
また、キッチン作業台や室内窓、テーブルの脚部分にブルーや黒を取り入れることにより、空間全体がぼやけずに引き締まって見えることがポイントです。観葉植物のグリーンもよいアクセントになっています。
シンプルでやわらかい雰囲気が好きな方や、自然と調和したナチュラルなテイストにしたい方におすすめです。
アイデア②ブラウン×グレーで洗練された印象に
赤みがかった濃い目のブラウンとグレーでまとめた住まいは、落ち着いた印象になります。壁紙には薄いグレー、キッチンにはモルタル調の濃いグレーを取り入れて色のグラデーションをつけることで、上質な空間に仕上がっています。
ベースカラー・アソートカラーにブラウンやグレーといった濃い色を取り入れると、部屋が重い印象になりやすいですが、壁紙に同じグレーでも色の薄いグレーを取り入れることで明るさと開放感が生まれます。
また、抜き抜けを設けて高さと視線の抜けをつくり、「部屋が狭く見える」「窮屈さを感じやすい」といったお部屋にならないようにしていることもポイントです。「大人っぽい雰囲気にしたい」「落ち着いた印象が好き」といった方におすすめです。
アイデア③白を基調にして質感を生かす
こちらはベースカラーを白やナチュラル系のブラウンにまとめました。フローリングには使いこまれた質感を出すエイジング塗装がされており、家具やフローリングの質感をより生かすことができます。
白を基調として全体的にくすみカラーでコーディネートすることで、シャビーシックな雰囲気に仕上がっています。グレージュのアクセントクロスを取り入れると、シンプルでも立体感のある空間になります。
また、白に近い色でまとめることで部屋が明るく・広く見えるといった魅力もあります。すっきりと清潔感のあるテイストが好みな方や、ニュートラルな色味で上品な空間にしたい方におすすめです。
アイデア④黒のクロス×床の質感が演出するインダストリアルな雰囲気
黒とグレーのクロスを大胆に施したLDKは、明るく色の薄いグレーのクロスとのコントラストによってかっこいい印象に仕上がっています。
フローリングには木の質感が際立つ節ありのオーク材を使用しており、ヴィンテージ塗装を施しています。風合いのある床材と黒・グレーのクロスのコーディネートにより、無機質で無骨な雰囲気を演出。
照明にはヴィンテージ感があるデザインのものを選び、リビング全体の個性を惹き立てていることもポイントです。「無骨な雰囲気が好き」「古着屋やアウトドアショップのようなかっこいい部屋にしたい」といった方におすすめです。
アイデア⑤アクセントクロスや縦格子のドアで「和」を表現
リビングの一面や階段横の壁にアクセントクロスを取り入れて、和モダンな雰囲気を演出しています。テレビボード側の壁に施した、深みのある色味と質感を生かしたクロスは、フローリングのナチュラルな風合いとなじみ、穏やかな印象を与えてくれます。
ダイニング側にある階段の壁には、表情のある淡いグレーのクロスを施しており、黒のアイアン手すりが映える洗練された空間に仕上がっています。
また、リビングと玄関ホールの空間を分けるための扉には、木のぬくもりを感じられる縦格子の引き戸を用い、和の佇まいが美しい内装になっています。「和のテイストを取り入れたい」「上品で穏やかな空間をつくりたい」といった方におすすめです。
理想の暮らしをイメージしてカラーコーディネートを考えよう
注文住宅を建てるとき、内装のコーディネートは特にこだわりたいポイントといえます。好みのテイストや憧れの住まいについてご家族でよく話し合っておくと、イメージを固めやすくなります。
また、フローリングや壁は、少しの色みや質感の違いで印象が大きく変わります。叶えたいイメージを建築士・コーディネーターと共有しながら決めていくことが大切です。
マルマインハウスでは、ご家族さまの理想の暮らしやライフスタイル、趣味などを踏まえて、住む人のアイデンティティを表現した家づくりを提案しています。
「自分が好きな雰囲気にマッチするカラーがわからない」「個性的な家に憧れるけれど、奇抜にならないか不安」といった方は、マルマインハウスの施工事例をぜひ参考にしてみてください。お施主様のこだわりが詰まった住まいは、おうちのイメージづくりに役立ちます。
2025.03.20