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インテリア&収納術冷蔵庫はどこに設置する?キッチンの間取りに合わせた設置場所
キッチンのレイアウトを考えるときに考慮しておくポイントの一つに「冷蔵庫の設置場所」があります。
冷蔵庫は料理をするときだけでなく、家族みんなが日常生活で頻繁に利用するほか、サイズが大きくスペースも確保する必要があるため、設置場所に悩むケースも少なくありません。
使い勝手がよいキッチンにするには、冷蔵庫にあるモノを出し入れしやすく、スムーズな動線でアクセスできる設置場所にすることが大切です。
そこで今回は、キッチンの間取りに合わせた冷蔵庫の設置場所について解説します。マルマインハウスの施工事例とともにご覧ください。
冷蔵庫の設置場所を考えるときのポイント
冷蔵庫の設置場所を考えるときに考慮するポイントは、以下のとおりです。
▼ポイント
- ダイニングやリビングから冷蔵庫を見せるのか・隠すのか
- キッチンの間取りと冷蔵庫のサイズ
- コンセントの場所
- 冷蔵庫のドアが開く方向
- コンロ・作業スペースとの位置関係
冷蔵庫はサイズが大きく、生活感が出やすい家電です。ダイニングやリビングから見えにくい位置に設置するとキッチンをすっきり見せることができます。見える場所に設置する場合でも、仕切りで見えにくくしたり、キッチン全体との統一感が生まれるデザイン性の高い冷蔵庫を選んだりすることで、存在感が気にならなくなります。
また、冷蔵庫のサイズを考慮してスペースを確保するだけでなく「コンセントの位置」「冷蔵庫のドアが開く方向」などもプランニングの際にしっかり検討しておきたいところです。
そのほか、冷蔵庫は食材や調味料はもちろん、飲み物など頻繁に出し入れすることから、「コンロや作業スペースからすぐに手が届くか」「調理をする人の邪魔にならずにダイニング・リビングからアクセスできるか」といった点も考慮する必要があります。
どの付近に設置すると冷蔵庫は使いやすくなる?
冷蔵庫の設置場所によって使い勝手のよさが変わってきます。家族みんなが使う家電のため、ダイニング・リビングからのスムーズな動線も確保しておくことがポイントです。
【コンロ・作業スペースの近く】食材と調味料が取り出しやすい
キッチン内のコンロ・作業スペースの近くに冷蔵庫を設置すると、必要な食材や調味料をすぐに取り出しやすくなります。キッチン内での移動のムダをカットすることで、家事効率もアップします。
ただし、キッチン内の間取りの奥まった場所に冷蔵庫を設置すると、調理中の人の後ろを通る必要があるため、2人が通れる幅や回遊できる動線を確保することがポイントです。
▼メリット・デメリット
メリット | デメリット |
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【パントリーの中や近く】買い物後に食材をまとめて片付けられる
食品を収納するパントリーの近くに冷蔵庫を設置する方法もあります。買い物から帰ったときに食材をスムーズに収納できるため、とても便利です。
また、パントリー内に冷蔵庫を設置すると、ダイニング・リビングから見えなくなり生活感を抑えることが可能です。ただし、調理中の家事動線が長くなると、人によっては使いにくさを感じることもあります。
▼メリット・デメリット
メリット | デメリット |
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【ダイニングの近く】家族みんなが使いやすい
ダイニングの近くに冷蔵庫を設置すると、家族みんながアクセスしやすくなります。食事中に調味料や飲み物をすぐに取り出しやすいことも特長です。
ただし、設置場所によってはダイニング・リビングから冷蔵庫が目立ちやすくなるため、色やデザインによっては浮いてしまう可能性があります。お部屋のデザインに合わせたシンプルな冷蔵庫を選ぶことが重要です。
▼メリット・デメリット
メリット | デメリット |
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キッチンの間取りに合わせた冷蔵庫の設置場所をご紹介
ここからは、マルマインハウスの施工事例とともに冷蔵庫の設置場所をご紹介します。家族の生活スタイルや家族構成などを踏まえつつ、キッチンの間取りに合わせて設置することがポイントです。
①キッチンと統一感のある“見せる”配置
キッチンとダイニングが横並びになるスタイルの「ダイニング一体型のキッチン」です。冷蔵庫のカラーや質感がキッチンによく馴染んでいて、洗練された印象に仕上がっています。
冷蔵庫を作業スペースと横並びに配置して、コンロやシンクからの距離を近くすることで、家事効率を高めています。また、キッチンに入ってすぐの場所に冷蔵庫を置いているため、家族みんなが使いやすい配置となっています。
②回遊動線を活用して、見えにくいキッチン奥に冷蔵庫を設置
キッチンとダイニングが一体型になった間取りです。冷蔵庫はダイニングやリビングから見えにくい奥のほうに設置しているため、すっきりとした印象となっています。
また、ダイニングの反対側からもキッチンにアクセスできる回遊動線を確保することで、料理中の家族を邪魔することなく食品や飲み物の出し入れが行えます。
③食材や調味料がすぐに取り出せるコンロ横に冷蔵庫を設置
こちらの住まいは、コンロと横並びで冷蔵庫を設置しています。コンロの横には仕切りの壁を設置しており、冷蔵庫が汚れる心配がないほか、すっきりと整理整頓された印象になっています。
また、キッチン全体と冷蔵庫をホワイトで統一させることで、開放感があって広々とした空間を実現。木材のブラウンとの相性もよく、冷蔵庫が目立ちにくくなっています。
④パントリー横の冷蔵庫で食品の管理もしやすい配置
階段下のスペースを有効活用したこちらのキッチンでは、パントリー横に冷蔵庫を設置しました。料理中に食材や調味料を取り出しやすく、お買い物後の収納も楽になります。
また、パントリーの反対側には調理家電が並んでいて、コンロや作業スペースからの距離も近いため、家事効率も高められます。
⑤コンロ横の冷蔵庫は壁で隠して、便利な動線を確保
コンロ横に設けたマガジンラック付きの壁は冷蔵庫を隠すための造作です。回遊動線を確保しているため、リビングから冷蔵庫へのアクセスも良く調理中の家族がいる場合でも、後ろを通ることなく冷蔵庫を使用できます。
便利な場所にありながらも、リビングからはニッチのマガジンラックが目を引く壁で冷蔵庫が全く見えないため、すっきりとした印象を与えます。
家族のこだわりと使いやすさを両立させるキッチン
今回は、キッチンの間取りに合わせた冷蔵庫の設置場所について解説しました。大きくて存在感のある冷蔵庫の配置は、一度決めてしまうとなかなか変更が難しくなります。家事動線にも影響しやすいため、慎重に検討しておきたいところです。
「買い物後や調理中にどのような動線で冷蔵庫を使用しているか」「現在の住まいで気になることはないか」など、生活動線や家事動線などを一度振り返ってみることが大切です。
家族のこだわりポイントを洗い出したうえで、使い勝手がよくデザイン性にも考慮したキッチンづくりのアイデアをご提案いたします。家づくりに関する間取り設計のご相談は、ぜひマルマインハウスまでお寄せください。
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2024.09.19