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インテリア&収納術キッチンの色選びで押さえておくポイント。コーディネート事例4選
システムキッチンは、各メーカーから多種多様な製品が販売されており、さまざまなバリエーションのなかからパーツやデザインを選ぶことができます。
なかでもシステムキッチンの「色」は、ダイニングやリビングの空間全体の雰囲気をつくる重要な要素となるため、住宅づくりで悩まれる方も少なくありません。
今回は、おしゃれなキッチンをつくる色の組み合わせや色選びのポイントについて解説します。マルマインハウスの施工事例を参考に「どんなキッチンにしたいか」コーディネートのイメージを膨らませてみてください。
キッチンの色を構成する4つの要素
キッチンの色を構成する主な要素には、以下の4つがあります。
- キャビネット
- ワークトップ
- シンク
- レンジフード
これらの4つはシステムキッチンの設備のなかでも広い面積を占めており、色の組み合わせによって印象が大きく変わります。特にキャビネットの扉やワークトップは、ダイニング・リビングからも見えやすい部分となり、お部屋の雰囲気を決める重要な色となります。
ベースとする色にホワイトやグレー、ブラック、ベージュなどといった彩度が低く落ち着いた色を選び、使用する色を1~2色に絞ることで、インテリアにも馴染みやすくなります。
おしゃれなキッチンをつくる色の組み合わせ
ここからは、おしゃれなキッチンをつくる色の組み合わせをご紹介します。
同系色でまとめるとシンプルで統一感のある印象になり、反対色を取り入れるとスタイリッシュな雰囲気で空間にアクセントが生まれます。
① ホワイト
キッチンをホワイトで統一すると、すっきりと清潔感のある印象になります。
シンプルなホワイトは、フローリングの床や調理家電の色ともマッチするため、全体のコーディネートにまとまりが生まれやすくなります。レンジフードや水栓にステンレスを選ぶと、爽やかな雰囲気になります。
また、光が差し込みにくい位置や狭い場所にあるキッチンでも、ホワイトで統一することで、開放感のある明るい印象に仕上げることができます。
② 木目調×シルバー
キッチンの天板にバイブレーションステンレスを使用して、カップボードやキッチンの扉などに木目を取り入れたコーディネートです。
中でも無垢の木のキッチンは、より温かみのあるナチュラルな雰囲気が生まれます。木の風合いを生かしたカフェのようなキッチンにしたい方にもぴったりです。
また、冷蔵庫や調理家電の色についても、ホワイトとブラックのどちらでもなじむことから、キッチン全体のバランスを取りやすい組み合わせといえるでしょう。
③グレー×ホワイト
近年、グレーの石目調を取り入れたコーディネートが人気となっています。ホワイトとグレーといった無機質な色合いで統一することで、洗練された印象になります。
重厚感のある濃いグレーを選ぶと、床の木目が引き立てられて温かみをプラスしてくれるほか、空間が引き締まって見えるようになります。また、背面上部のカップボードをホワイトにしているため、空間を圧迫せずキッチンを広々と見せることが可能です。
④ブラック×ベージュ
キッチンに黒に近い木目を取り入れることで、空間全体が引き締まって見えます。くすみ感のあるベージュの天板と組み合わせることで、落ち着いた印象を与えながらも明るい空間に仕上がります。
また、ワークトップ横の冷蔵庫を隠すための壁には中間色の薄いグレーのクロスを用い、重いイメージになるのを回避しています。シンプルで柔らかい雰囲気よりも、スタイリッシュなキッチンをつくりたい方は、ワークトップと扉で反対色に近い色を選んでコーディネートするとよいでしょう。
キッチンの色選びで押さえておくポイント
キッチンの色選びでは、各パーツの色だけでなくさまざまな要素を考慮する必要があります。押さえておくポイントは、以下のとおりです。
床や壁・天井の色との相性
キッチンの床や壁、天井と色の相性を考えることが大切です。床や壁・天井の色に合わせて同系色を選んだり、床の色とコントラストを持たせたりするアイデアがあります。
▼くすみカラーの壁や天井と調和するホワイトのキャビネット
ホワイトでまとめたキッチンと、暖色系のくすみベージュを壁紙にあしらったコーディネートは、シンプルな空間のなかにもメリハリと柔らかい雰囲気を与えてくれます。
▼モルタル調の床が引き立てるブラックのキッチン
無機質なモルタル調の床材が、石の質感をあわせ持つブラックのキッチンを惹き立てたスタイリッシュなコーディネートです。天井に施工した木目でキッチン空間がさらに際立ちます。
リビング・ダイニングの色合い
キッチンとつながるリビング・ダイニングの色合いを考慮することもポイントの一つです。
LDKの空間がつながる間取りでは、リビング・ダイニングの床・壁・扉などの色合いと調和するコーディネートで統一感を出すようにしましょう。
また、床や壁の色だけでなく、理想とするインテリアのテイストを踏まえて「どのようなキッチンがマッチするか」を考えることも大切といえます。
▼ホワイトのキッチンと木のダイニングテーブル
ホワイトでまとめたキッチンは、木の家具とよくマッチします。ダイニングテーブルや収納キャビネットなどの家具を木目調にする場合は、キッチンはホワイトやブラックなどを選ぶと、すっきりとした空間になります。
▼ブラックのキッチンを主役にしたLDK
重厚感のある石目調のブラックが存在感のあるキッチンを中心としたコーディネートです。ダイニングには同じ黒のアイアンを用いたり、リビングにはベージュや淡いくすみカラーを基調とした明るい色調にまとめることで、暗くなりすぎず空間全体のバランスがよくなり広がりが保てます。
質感と照明が与える印象
キッチンパーツの質感や照明も空間づくりにおいて欠かせません。
色が同じでも、光沢感のある素材は上品に、艶消しの素材は落ち着いたスタイリッシュな印象になります。シンクについては、ステンレスか人工大理石かによってキッチンのイメージが変わります。
また、ダウンライト・シーリングライト・ペンダントなど、照明の取り入れ方によって空間を演出することが可能です。キッチンやLDKの雰囲気に合わせて選びましょう。
▼独特な表情を生む人造石のワークトップ
表情豊かな模様をした高級人造石のフィオレストーンのワークトップは、海外キッチンのような個性的な印象に仕上がります。光沢を放つ表面によってキッチンが明るく、高級感のある空間になります。
また、手前のアイランド型の作業台にはバイブレーションステンレスをワークトップに使用し、違う素材でありながら、同じオーク無垢を使用したキッチンと作業台と合わせて空間によくなじんでいます。
▼石目調のキッチンが際立つペンダントライト
石目調のキッチンとダイニングテーブルが一体になった空間をスタイリッシュに魅せてくれるペンダントライト。照度を落とした温かみのある照明は、落ち着いた空間になるほか、料理の色合いを惹き立てます。
冷蔵庫や調理家電の色との相性
冷蔵庫や調理家電の色合いとの組み合わせを考える必要があります。特に冷蔵庫は面積が大きいため、キッチンと反対色にすると存在感が強くなりすぎる場合があります。
ダイニング・キッチンから見える位置に配置する場合には、キャビネットの色と同系色で揃えると統一感が生まれて空間が広く見えます。
▼背面をホワイトで統一したキッチン
キャビネットの扉や背面の壁紙をホワイトにまとめたキッチンでは、冷蔵庫が見えても同じホワイトなためスッキリなじみやすくなります。
▼グレーをうまく取り入れたキッチン
レンジフードや食洗器にグレーを取り入れることで、空間がまとまって見えます。キッチンにシルバーやステンレスを取り入れると、清潔感やクールな印象を与えてくれます。
色選びを意識してこだわりキッチンを手に入れましょう
キッチンの色選びは、お部屋の印象を大きく左右します。おしゃれなキッチンをつくるには、無彩色をベースに色数を絞ることや、木目・石目調・ステンレスのなどの質感がある素材をバランスよく取り入れることがポイントです。
また、床や壁、天井の色との相性やダイニング・リビングとの空間のつながりを意識することも大切です。毎日の料理が楽しく、心地のよい家族団らんの時間を過ごせるように、キッチンの色選びにこだわってみてはいかがでしょうか。
マルマインハウスでは、理想の住まいについてヒアリングを重ね、ご家族さまが思い描くイメージを一つひとつ創り上げていくお手伝いをいたします。
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2025.06.19