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インテリア&収納術ぐっすり眠れる寝室づくりのポイント。照明や広さはどう工夫する?

寝室は、一日の疲れを取り、体や心をリラックスするための大切な場所です。

「ベッドに入ってもなかなか寝付けない」「気持ちが落ち着かず、すぐ目覚めてしまう」などのお悩みはありませんか?ストレス社会といわれる現代においては、良質な睡眠を実現するための”寝室づくり”は欠かせません。

ぐっすり眠れる寝室をつくるためのポイントは、「照明・色・広さ」の3つです。安らぎを感じられる寝室の広さやベッドの位置、視覚的に気持ちを和らげるような照明や、カラーコーディネートを工夫することで、毎日の眠りを快適にできます。

今回は、注文住宅だからこそできる、快適&癒しのある寝室づくりのアイデアをご紹介します。

間接照明でつくる、柔らかい光の空間

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洗練と伝統が薫る美しい邸宅

寝室を心地よい空間にするために欠かせないのが、間接照明。

ベッドの真上に照明があると、横になったとき眩しさで不快に感じてしまいます。横になっても眩しくない明るさを演出するためには、壁面を活かして間接的に光を落とすのが効果的です。

こちらの寝室は、ベッドで横になったときに照明が眩しくならないよう、ダウンライトを壁側や入口付近にのみ配置。壁から部屋全体に広がる優しい光は、心を落ち着かせて、心地よい眠りへと導いてくれます。

また、お部屋のインテリアや天井は、ブラウンやグレーといったダークトーンで統一。暗めの色は、高級感ある落ち着いた空間に演出する効果があります。リビングやダイニングとはことなり、シックで落ち着いた雰囲気を演出できるのも、寝室ならではのアイデアといえるでしょう。窓は大きすぎない横型タイプを選ぶことで、朝は優しい光で目覚められるという魅力もあります。

 

天井からの光のグラデーションで、ぬくもりを演出

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安らぎを感じ、豊かな時間を過ごせる家

一般的なお部屋では、天井にシーリングライトが備え着けてあったりと、照明を付ける場所が限られていることも多いはず。しかし、寝室は行動的な時間から、安眠へと導くための役割があるため、明るすぎる照明は睡眠の邪魔になることがあります。

こちらの寝室では、天井に段差をつけて間接照明を設置し、ベッドに直接ライトが当たらないように工夫。天井から広がるやわらかい光のグラデーションで、寝室にぬくもり感を与えています。

また、ベッドの左右にあるペンダントライトは、コードを長く垂らして、低い位置から狭い範囲を照らすように配置。シェードが小さいペンダントライトを選ぶことで、横になったときに、手元だけに光を届けてくれます。お休み前にベッドで読書をしたり、お茶を飲んだりと、リラックスタイムを楽しめるのも魅力といえるでしょう。空間に立体感が生まれるほか、手元の光は眠くなったらすぐに消せるのも嬉しいポイントです。

また大きな掃き出し窓もあるので、夜はカーテンを閉めてぐっすり、朝は明るい太陽の光を浴びてすっきり目覚められるはずです。

 

光とベッドの高さを工夫して、おこもり感のある寝室に

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薪ストーブのある、2Fリビングの家

寝室をゆったり落ち着く空間にするために、ベッドを置いても余裕のある広さにしたいもの。しかし、寝室が広すぎると安心感が無く、落ち着けないという方も少なくありません。

こちらの寝室では、ベッドとクローゼットの境界線に段差を設けて、小上がりになるように配置。天井が少し低くなり、広さもあえてベッドの大きさほどのスペースとすることで、ロフトのような”おこもり感”が出て、安心感のある空間を演出しています。

また、ベッド横のライトはあえて壁面に当てることで、寝室全体をやさしい光が包むように設計。ベッドの足元から部屋に上る幻想的な光は、お部屋を上質な空間に仕上げてくれるアイデアのひとつです。温かみのある暖色系のライトはリラックス効果があるので、自然な眠りへと誘ってくれるでしょう。

寝具には、ナチュラルなベージュ色や白を使って、統一感のある空間に。外からの音や光が気にならないよう、高窓や縦長窓を採用したのもこだわりのポイントです。

 

安眠を誘う、爽やかなブルーのクロスを取り入れて

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土間とテラスで繋がる家遊びができる家

リラックスできる寝室を作るには、壁紙や家具などの”色”にこだわることも大切です。

取り入れる色や配色によって、お部屋の雰囲気や心理的効果が変わってくるので、寝室に適したカラーコーディネートを心がけましょう。

こちらの寝室では、深みのあるブラウンと白を基調とした部屋のなかに、爽やかなブルーのアクセントクロスを配置。青には、心やホルモンの動きを鎮静化して、安定させる効果があるといわれているため、寝室にぴったりの色といえます。

天井や床のブラウンは、安心感や安定感、心身のリラックスが得られる色とされており、ブルーとの相性も◎。インテリアとよく馴染みつつも、夜になると気持ちのよい眠りをもたらしてくれるでしょう。

 

小上がりを寝室として使うアイデアも

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憧れの中庭と県内産の木を取り入れた家

「ベッドよりも敷布団で眠りたい」という人も多いですが、「フローリングに布団を引くのは気が引ける…」「1部屋をすべて和室にするのはちょっと…」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。

そんなとき、洋室の片面に小上がりを設置するというアイデアがあります。こちらのお家の場合は小上がりの床には調湿作用と断熱性の高い杉を使用しているのですが、小上がりに布団を敷いてベッドとして使えるほか、布団をしまえば洗濯物を畳むスペースに。タタミであれば昼寝スペースとしても活用できます。

フローリングと段差を設けることで、睡眠時に床のほこりが気にならないほか、個室のように睡眠のための空間が仕切られるので、眠りに入りやすくなる効果も期待できます。

子供が小さいうちは、小上がりを使って家族みんなで一緒に寝るのも良いかもしれません。

 

ベッドがゆったり配置できる広さを確保

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無垢床と家事動線の良い快適な家

寝室の広さとベッドサイズのバランスは、寝室づくりで重要なポイントの一つです。
寝室は狭い方が安心して眠れる方もいれば、広い方が安心する方もいます。

こちらのお家のように、ベッド周りのスペースに余裕を持たせると、開放感が感じられて、心地よい自然光がお部屋全体を包み込む空間が作れます。壁一面の大きなクローゼットでも、壁や床材のカラーを工夫することで圧迫感を感じさせません。

寝室の広さは、ダブルベッドを置く場合は6畳以上、クイーンベッドやシングルベッドを2台置く場合には8畳以上が一つの目安です。ベッドの大きさや高さのほか、サイドテーブルや収納家具を置く場合には、すべてのサイズと配置をある程度考えたうえで、寝室の間取りを検討するとよいでしょう。

 

寝室の窓の位置や間接照明を工夫

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無垢の温かみを感じるナチュラルな家

窓の位置や照明の工夫も、心地よい眠りのために大切なポイントです。

寝室の東側に窓を設置すると朝日が差し込みやすくなり、自然光の明るさで心地よい目覚めが期待できます。ところが、夏だと寝室が暑くなるうえ、日の出の時刻が早い季節では陽の光で思っているよりも早い時間に起こされてしまうこともあります。そのため、窓の大きさや設置場所、カーテンの種類については考慮が必要です。
冬の時期は窓から外気が入り込みやすく、冷気が伝わります。窓の種類によっては枕元のすぐ上にあると、頭が冷えやすくなるため注意しましょう。

部屋の明るさは自然光に加えて、照明を工夫することで、睡眠の質を上げることにつながります。

こちらの寝室では、縦長のスリムな窓と小さな高窓を設置しました。ほどよく差し込む自然光と、高窓の上部に設置した間接照明による優しい光とのバランスによって、落ち着く寝室をつくりました。

寝室に適した照明は、リラックス効果のあるオレンジ色の温かみがある色です。間接照明を活用することで、優しい明るさを演出し、心地よく快適な睡眠をサポートするでしょう。

部屋の用途に合わせて取り入れたい高窓と地窓については、こちらをご覧ください。

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高窓・地窓で”抜け感”を演出。外とのつながりを大切にした住まい

 

畳スペースで心地よい広さの空間作り

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無垢の温かみを感じるナチュラルな家

癒し効果が期待できる畳は、寝室への利用にも適しています。

畳の素材である”い草”は、断熱性・保湿性が高く、調湿機能にも優れているほか、その香りにはリラックス効果が期待できるとされています。畳で寝ることで、心地よい睡眠導入や気持ちのよい目覚めが期待できるのです。

しかし、なかには一室全体を和室にはしたくないとお考えの方もいるでしょう。
3畳ほどの広さがあれば布団を1組敷けます。
「畳の上に布団を敷いて寝たいが和室の必要性は感じない」「家のイメージに合わせて畳を取り入れたい」場合には、畳スペースを設置することも一つの方法です。

畳のスペースを必要な分だけ確保し、それ以外のスペースを洋室にすることで、和洋折衷の心地よい広さの寝室を作れます。

このように、畳スペースは昔ながらの和室ではないため、ほかの部屋とのバランスが取りやすく、洗練されたイメージにつながるメリットもあるのです。

寝室としても最適な畳スペースは、お家全体のイメージと間取りのバランスを考えながら取り入れてみてはいかがでしょうか。

畳の魅力については、こちらでご紹介しています。併せてご覧ください。

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ゆったりくつろげる畳の魅力。基本の種類や取り入れ方とは?

 

一日を長く過ごす場所だからこそ、寝室づくりにこだわりを

人は、人生のうちの3分の1を睡眠に費やすといわれています。しっかりと睡眠習慣を整えるためには、体や心がリラックスできる寝室空間は不可欠です。

忙しい日々を送るなか、毎日のストレスを解消して心身の健康を維持するためにも、良質な睡眠へ導く寝室づくりにこだわりましょう。

寝具やカーテンの色などはすぐに変えることができても、壁紙や窓の位置、照明の位置は、住み始めてから変えることは大変です。

マルマインハウスの注文住宅であれば、間取り作成の段階から、睡眠の質を重視した寝室づくりが可能です。寝室の照明や広さ、色などにも工夫して、心も体もリラックスできる空間をご提案いたします。

「ぐっすり眠れる寝室にしたい」「生活リズムが整う家にしたい」方は、ぜひマルマインハウスまでお気軽にご相談ください。ご家族さまのライフスタイルやご予算などを踏まえたうえで、体と心が整う”本当に暮らしやすい”家づくりをサポートします。

公開日:2020.11.19 更新日:2024.09.13

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