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土地選びのポイント家を建てるには土地探しから。現地見学時に注意したいポイントとは?

家を購入しようと思った時にまず気になるのはどこに住むかだと思います。
駅の近く、自然の多いところ、商業施設などが多く利便性の良いところなどご自身の生活スタイルによってご希望や優先順位は違ってくるもの。
もちろん土地代などお金とのバランスも重要です。

ある程度この辺りに住みたいとエリアを絞った方は売りに出ている土地の中から、実際にどこにするかを決める必要があります。
その際、売主さん(営業さん)や仲介業者さんと一緒に土地の見学に行くことが多いと思うのですが、見学時に何に注意するべきか分からない方も多いはず。
今回はそんな方に向けて現地でぜひ確認していただきたいポイントをご紹介したいと思います。

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まずは周辺環境をチェック

ある程度の優先順位をつけてエリアを絞っていたとしても、やはり実際の候補の土地によって状況はそれぞれ違うもの。ですので、見学の行き、もしくは帰りのどちらかは公共交通機関を使うなど、周辺を歩いてみることをお勧めします。その街の利便性や雰囲気を感じることができるでしょう。

実際に歩くときの注意点

・危険な場所や道路はないか(交通量やガードレールがあるかなど)
 ※特に子どもが一人で歩く通学路などは要チェック
・生活に便利なよく利用する施設があるか(スーパーやドラッグストア、コンビニ、病院など)
・最寄り駅まで実際にかかる時間はどのくらいか
 ※自転車を使う可能性がある場合は駐輪場があるかも要確認
・学校まではどのくらい時間がかかりそうか
・廃墟になったアパートなど嫌悪感を抱く施設がないか

その他、気にしたいのは車通勤の場合は職場までの経路で渋滞が起こりやすそうか、裏道はありそうか、危険な交差点などはないか。またアパートやマンションなどの賃貸物件が近くにある場合は不特定多数の人が出入りすることも心に留めておいてください。

 

その土地で確認したいポイント

土地の現地で確認していただきたいポイントは大きく分けて4つ。それぞれについて確認していきましょう。

1.土地の境界線
2.隣地や周辺の土地について(建物や空き地、畑や田んぼ)
3.採光や通気性
4.道路

1.土地の境界線

お隣の土地との境界線については念入りに確認する必要があります。
コンクリートの杭や金属製のプレートで境界線が示されていることが多いのですが、もし現地で確認が取れない場合は、契約前に必ず確認しておきましょう。
境界線はお隣さんとのトラブルの元となります。できれば事前に資料の提出をしてもらい、現地でも間違いがないかなど説明を受けながら確認をしてください。

2.隣地や周辺の土地について

隣の建物を見るとどのような家を建てることができるかイメージしやすくなります。

・敷地いっぱいまで建てられるのか、それとも境界から一定の距離をとる必要があるのか。
・3階建てを簡単に建てられるのか、建てるには条件が必要か 等。。。

お隣の家が敷地の境界ギリギリまで建てている場合は、敷地を自由に使って作りたい場所に庭や駐車スペースをとることができますが、全ての境界から建物が一定の距離離れている場合は、壁面後退という制限がある可能性があります。そうなると、設計の自由度が制限されたり、ほしい場所に思うだけの庭を設けたり。。。などの希望が土地の大きさによっては難しくなります。
また、第一種低層住居専用地域では3階建てを建てるには様々な条件があり、思った間取りや外観で建てることが難しくなるので、この地域では3階建ての住宅が少ない傾向にあります。

さらに隣の土地と高低差がある場合は、その境界付近の様子や擁壁の状態も要チェック。その際は検討中の土地の擁壁だけでなく、お隣の土地にある擁壁についても確認してください。
亀裂やひび割れなど何か問題がある場合は、人の敷地内であるがゆえに自身で対策を取れませんし、高低差によっては被害を受ける場合も。
ちなみに擁壁については一定の間隔で水抜き穴が設けられているかなど基準が設けられていますので、擁壁がある場合は購入前にきちんと基準を満たしているか、検査済証の有無を購入の会社、または役所で確認してみましょう。

また、次の採光や通気性とも関係するのですが、隣や周辺に日当たりを遮る建物はないか。今はなくても今後、アパートやマンションなどが建ちそうな広めの土地、田んぼや畑などがないかも気にかけておくと、心構えができます。

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3.採光や通気性

日中はカーテンを開けて自然の光で生活をしたい、明るい家に住みたいと思う方が多いと思います。また、梅雨の時期や、夏は特に風通しの良い家が良いなと思う方も多いのではないでしょうか。
その場合は隣の建物が敷地いっぱいに建っていると、風や光が入りにくくなります。ですので、その方角から光を取込むためには自身が建てる時に境界から建物を離すか、そちら側からの採光を諦めるかとなります。
設計で吹抜けをつくり取込むという方法もありますが、必ずしも思い通りになるとは限りませんので、購入前にどんな間取りが入りそうかの確認は必要となるでしょう。

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4.道路

まず重要なのは敷地の前の道路です。
いわゆる前面道路と呼ばれるものですが、こちらの道路の状態や交通量、セットバックが必要かは確認した方が良いでしょう。

道路の状態

もし前面道路が私道である場合、ひび割れなど整備状態が良くない時は将来的に整備する際は自己負担となりますし、それが隣の家の土地も含んでいる場合はお互いに協力して整備する必要があります。
また、分譲地内などに多いのですが自身の家へ帰る際に必ず通らなければいけない道で、近隣住民の方が道路につき出して駐車をしていたり、物を置いていたりすると不便を感じたり、後々にトラブルが起こる可能性もあります。

道路の交通量

前面道路の交通量は重要です。大きな道路ではないと思っていても、通勤や通学など時間帯によっては意外と交通量が多い道があります。家を出てすぐの道路がそんな場合は車庫入れに気を遣ったり、子どもが小さいうちは飛び出さないよう注意が必要となります。
前面道路ではなくても、近くに交通量の多い道路がある場合は、日中だけでなく夜遅くになっても騒音が気になるということもあります。

セットバック

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他にも電柱の位置についても気に留めておくと良いでしょう。電柱の側はゴミ置き場となることが多いということもありますが、電柱の場所によっては敷地への車の出入りの際に不便に感じることがあります。そのため駐車スペースを思った位置に取れなかったり、毎回不便な思いをする可能性があります。

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違った状況での確認も忘れずに!

現地を確認する際、公共交通機関を使うなどして周辺を歩いてくださいと最初にお伝えしたのですが、他にもポイントがあります。
必ず確認していただきたいのは、時間帯や曜日を変えて現地の様子を知るということです。
というのも、先ほど道路の内容でもお話しましたが、時間帯や曜日によって状況が変わることが多くなるからです。

「平日と休日」、「朝、昼、夜」などで車の交通量や、通学路の場合は歩行者の量が時間帯によって大きく違ってきます。また昼間は明るくて気にならなかったが、夜は意外と街灯が少なく帰り道が暗い、ゴミ収集場所が実は敷地のそばで臭いや散らかりなどが気になる等、前回来た時には気にならなかったことが、少し状況を変えると見えてくることがあります。

また、大雨など天気が違う日にもできれば確認していると安心でしょう。
近くに川がある場合はどの程度の雨なら安全か。雨上がりの敷地の水はけはどうか。たまりやすそうな場合は外構工事の時に排水の為のパイプを多めに通してもらうなどの工夫が必要です。

 

後悔しないよう快適な生活を送るために

家を買うからにはほとんどの人が生涯ここで生活するという気持ちで探されていると思います。
候補の土地が見つかったら、ぜひ現状だけではなく将来的なことも考えて現地を見学してください。
その際は最低でも「朝、昼、夜の3回の時間帯」、「平日、休日」と時間や曜日を変えて訪問を。一度見た現状だけで判断すると、住んでから後悔する可能性があります。

人生で一度きりの可能性が高い住宅の購入。買ったあとに思っていたのと違う、ということは必ず出てきます。それは長年、住めば住むほどに出てくるもの。
周辺環境は良くなることもあれば、悪くなることもあります。それでも、購入前からこんな可能性もあるだろうと予測をしているのと、何も考えていなかったところに不意に訪れるのとでは気持ちの面でずいぶんと違ってきます。

今回ご紹介したのは基本的に確認しておきたい点を挙げたのですが、土地によっては他にも気にかけた方が良い点があります。土地の購入時は何に気をつければ良いか自分たちだけでは不安、こんな土地があったけど、他にも気に掛けるべきことはないか?などマルマインハウスでは、ご家族さまが検討中の土地に対して、街の雰囲気や周辺環境まで、プロの目線でアドバイスさせていただきます。
また、当社には注文建築用地である分譲地もありますので、「なかなか良い土地が見つからない」、「土地選びが進まない」という方はお気軽にお問い合わせください。

2021.10.14

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