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土地選びのポイント分譲地を購入する際に確認しておきたい5つのポイント。

マイホームの建築にあたって土地探しをしていると、「分譲地」というキーワードを目にすることがあると思います。

分譲地は、家を建てるための土地として販売されており、一般的に売り出されている土地(宅地)とは仕組みが異なります。

「分譲地とはどのような土地なのか」「購入する際に特に注意してチェックしておくことはあるのか」など、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、分譲地の定義や宅地との違い、分譲地を購入する際に確認しておきたいポイントについて解説します。これから土地探しを始める方は、ぜひ参考にしてください。

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分譲地とは

分譲地とは、不動産会社や建築会社などが宅地用に販売している土地を指します。

一戸建て住宅を建てるために宅地を造成・区画整理して販売されることが一般的です。販売される分譲地には、10区画以下の小規模なものから、街一体が開発された大規模なものまであります。

なお、「宅地」とは、不動産登記法に定められている「地目(土地の用途)」の一種で、住宅をはじめとする建物を建築するための土地のことです。分譲地は、宅地にあたり主に一戸建て住宅を建てる用途で販売される土地を指します。

分譲地を購入するメリット

分譲地は、一般の宅地と比較して以下のようなメリットがあります。

▼メリット

  • 購入価格を抑えやすい
  • 土地の造成やインフラ整備などの追加工事費用がかからない
  • 分譲地がひとまとまりになったエリアでは生活環境が整っていることが多い

分譲地は、不動産会社や建築会社がまとめて土地を購入して、造成工事やインフラ整備を行います。個別に土地を購入する場合と比べて購入価格を抑えやすいほか、購入後に造成やインフラ整備のための追加費用が発生する心配がありません。

また、複数の区画が設けられた中大規模な分譲エリアでは、街づくりも一緒に行われることが多くあります。安全性に配慮した道路や商業施設、公園などが整備された分譲エリアを選ぶと、生活の利便性が高まります。

分譲地を購入する際に確認しておく5つのポイント

分譲地の購入にあたっては、いくつか注意点があります。事前に確認しておきたいポイントには、以下の5つが挙げられます。

①建築条件の有無

分譲地のなかには「建築条件付き土地」として販売されている土地が多くあります。

建築条件付き土地とは、土地の購入と併せて家を建てる建築会社や工務店が指定されている土地のことです。自分たちで自由に施工会社を選択できないほか、間取りやデザインなど注文住宅とは違い自由度が低いこともあります。

建築条件付き土地として販売される分譲地を選ぶ際は、以下の内容を確認しておくことが大切です。

▼建築条件付き土地で確認しておくこと

  • 指定される施工会社の実績や評価
  • 間取りや性能、設備などの条件・制限
  • 土地購入から建築請負契約を締結するまでの期間 など
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②ガイドラインの有無・内容

分譲地を販売する不動産会社や建築会社によっては、住宅に関する独自のガイドラインを設けていることがあります。例えば、以下のような内容が挙げられます。

▼ガイドラインで定められる内容例

  • 住宅の階数制限
  • 外観・外構のデザイン
  • 駐車スペースの広さ・位置
  • 窓の大きさ・設置場所
  • 庭やベランダの設置場所・広さ など

このようなガイドラインが設けられる理由には、住環境の快適性を確保することや、統一感のある街並みで景観を美しく保つことなどがあります。

自分たちが理想とする住まいを建てられるかどうか、事前にガイドラインの有無や内容について確認しておくことが重要です。

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③前面道路の方角・道路幅

複数の区画が設けられた分譲エリアでは、住宅同士が隣接し合うことになるため、選択する区画によって前面道路の方角が変わります。

前面道路の方角は、リビングの配置や日当たり、プライバシー性などに関わることから、各方角の特徴を踏まえて検討することが必要です。一般的には、南入りの区画がもっとも人気が高くなります。

▼前面道路の方角別の特徴

方角 特徴
北入り
  • 南入りの区画よりも土地価格が低くなりやすい
  • リビングを南側に設置できない場合、季節や時間帯によって日当たりが悪くなる可能性がある
南入り
  • LDKの日当たりがよく、明るい空間をつくりやすい
  • 大きな窓や庭を設置する際はプライバシー対策が必要
  • 北入りの区画よりも土地価格が高くなりやすい
東入り
  • 午前中の日当たりがよく、建物配置によっては西日が入りにくく、夏の強い陽射しを遮れる
  • 南側の家との距離が近い場合は、日当たりが悪くなる場合がある
西入り
  • 午後から夕方にかけて日当たりがよくなりやすい
  • 午前中は日が入りにくい
  • 西側の窓には西日対策が必要になる

※前面道路以外の3方は建物に囲まれていることを前提に記載

また、前面道路の道路幅が狭かったり、交通量が多い場合には、駐車がしにくく混雑する可能性があります。大型車を持つ人や車で通勤する人などは、前面道路の幅にゆとりがあるかどうか確認しておきましょう。

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④土地の販売価格に含まれる費用の内容

分譲地の販売価格にどのような費用が含まれているのか確認しておくことがポイントです。

分譲地では、あらかじめ土地が成形・造成されているほか、電気・ガス・水道などの生活インフラが整備されており、スムーズに建築を進められるメリットがあります。

しかし、土地代のなかには造成工事やインフラ整備工事などにかかった費用が含まれていることが一般的のため、土地本体の価格を比較する場合には注意が必要です。

▼土地の販売価格に関して確認しておくこと

  • 土地の本体価格
  • 土地以外に含まれている費用の内訳
  • 追加費用の発生有無や金額の目安 など

⑤区画整理前の土地の用途や災害リスク

区画整理前の土地の用途や災害リスクを確認しておくことが欠かせません。特に「地盤の強さ」は、自然災害が起きた際に、家族と住まいを守るうえで重要な要素となります。

水路・田んぼ・池などがあった場所では、大雨や豪雨などが発生した際に、地盤の沈下や液状化のリスクが考えられます。また、盛土が造成されている土地では、土砂災害のリスクがあるとされています。

分譲地を購入する際には、区画整理される前の土地や、地域のハザードマップによって分譲エリアの災害リスクを確認しておくと安心です。

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自由な家づくりが叶うマルヤマの分譲プロジェクト

マルマインハウスでは、その土地の特性を活かした家づくりを実現する「分譲プロジェクト(建築条件付き土地)」を実施しています。

分譲プロジェクトでは、地域の風土や歴史などを意識して、環境と調和した街並みづくりを大切にしています。分譲地ごとにコンセプトやモデルプランを作成し、外観・外構については統一感を持たせていますが、注文住宅と同じように仕様・性能・デザインは自由にお選びいただけます。

住みよい環境が整備された分譲地のメリットと、注文住宅ならではライフスタイルに寄り添った家づくりの両方を叶えられることが魅力です。

「理想の土地が見つからず、分譲地が気になっている」「分譲プロジェクトでの家づくりのイメージを知りたい」など、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

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2025.08.07

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