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その他【奈良移住】大阪近郊や他府県からの引越しに必要な手続きや注意点
近年、大阪をはじめとする近郊エリアや他府県から奈良に移住する方が増えつつあります。
自然に恵まれた環境でありながら、都市部へのアクセスも良く、他府県への通勤・通学がしやすいことが奈良県の魅力の一つです。また、奈良移住については特に子育て世帯からの関心も高まっています。
今回は、奈良移住の魅力をお伝えするとともに、転入の際に必要な手続きや注意点などをお話しします。すでに奈良移住を検討している方のほか、「地方への移住に興味がある」「移住の際に必要な手続きを知りたい」といった方もぜひ参考にしてください。
奈良の暮らしに関する情報については、こちらでご紹介しています。
奈良県は年少人口の転入超過数で関西3位!
奈良市は、2023年の年少人口(0〜14歳)の転入超過数において、関西で3位(全国で13位)となりました。「転入超過数」とは、市区町村または都道府県の転入者数から転出者数を引いた数です。
▼【2023年】年齢3区分別の転入超過数の多い上位20市町村
画像引用元:総務省『住民基本台帳人口移動報告 2023年(令和5年)結果』
奈良市は5年連続で転入超過となっており、2022年においては過去10年で最大の転入超過数を更新しました。手厚い子育て支援や自然の豊かさなど、育児・教育環境が整っていることから、「子育てしやすい街」として人気が高まっています。
ちなみに、65歳以上の転入超過数においても奈良市は関西1位(全国で20位)となっています。
出典:総務省『住民基本台帳人口移動報告 2023年(令和5年)結果』
奈良移住の魅力
子育て世帯から選ばれる移住先として奈良県の人気が高まっています。その理由として、以下の魅力があることが考えられます。
魅力1|自然環境や美しい景観に恵まれている
奈良は、山や高原などの豊かな自然環境に囲まれています。登山コースやキャンプ施設などのレジャーを楽しめる場所が数多く存在しており、街から車で数十分ほどで気軽にアウトドアを楽しめることが魅力。休日には子どもの遊びスポットに困ることはないでしょう。
また、かつて都が置かれていた奈良には、多くの神社仏閣や重要文化財があります。風情ある街並みや歴史の趣きを感じられるため、「都市部から離れてゆったりと暮らしたい」という人にぴったりといえます。
魅力2|大阪などの都市部へのアクセスが良い
自然や歴史を身近に感じられる奈良ですが、大阪や京都などの都市部へのアクセスが良好なことも移住者から選ばれる魅力の一つです。
奈良の主要駅から関西圏の都市部まで電車でアクセスする場合に要する時間の目安は、以下のとおりです。
▼奈良から関西圏の都市部へのアクセス
奈良の主要駅 | 到着駅 | 所要時間 | 乗換回数 |
---|---|---|---|
近鉄奈良駅 | 大阪難波駅(近鉄奈良線) | 約40分 | 0回 |
大阪駅(JR大阪環状線) | 約50分 | 1回 | |
京都駅(近鉄京都線) | 約50分 | 0~1回 | |
王寺駅 | 天王寺(JR大和路線) | 約20分 | 0回 |
大阪駅(JR大阪環状線) | 約35分 | 0~1回 | |
JR難波駅(JR大和路線) | 約40分 | 0~1回 | |
生駒駅 | 大阪難波駅(近鉄奈良線) | 約20分 | 0回 |
京都駅(近鉄京都線) | 約55分 | 1回 | |
学園前駅 | 大阪難波駅(近鉄奈良線) | 約25分 | 0回 |
大阪駅(JR大阪環状線) | 約40分 | 1回 | |
京都駅(近鉄京都線) | 約55分 | 1回 | |
大和西大寺駅 | 大阪難波駅(近鉄奈良線) | 約35分 | 0回 |
京都駅(近鉄京都線) | 約40分 | 0回 |
※列車種別によって所要時間は異なります。
奈良市内の中心的な駅となる近鉄奈良線から大阪エリアまでは、40~50分圏内でアクセスすることが可能です。通勤や通学の利便性も高いといえます。
また、神戸の三宮駅(阪神)へも、乗り換えなしで近鉄奈良駅から約1時間20分で到着するため、その間にある大和西大寺、学園前、生駒駅からも同じく乗り換えなしで神戸まで出られます。
魅力3|子育てしやすい環境や地域支援が整っている
奈良県では、自治体による子育て支援制度や教育制度が充実しています。子どもの教育や進学のために奈良に移住するご家庭もあるほどです。
▼奈良の子育て施設や支援・教育制度の一例(奈良市の場合)
子育て施設や支援制度 | |
---|---|
子育て施設 |
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子育て支援 |
|
保育園・幼稚園 |
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小学校・中学校 |
|
※運営施設や支援・教育制度は市区町村によって異なる場合があります。
魅力4|関西の中では物価水準や地価が低い
奈良県は、関西圏のなかでもっとも物価水準が低いことから、何かとお金がかかりやすい子育て世帯の評価が高まっています。
総務省が公表した2023年の『消費者物価地域差指数』によると、奈良県の物価指数は全国平均を100とした際に97.1となり、47都道府県の中でも6番目に低い水準となっています。
また、住居に関する物価についても関西圏でもっとも低く、大阪などの都市部に比べて地価が安くなっています。
▼【2023年】関西における消費者物価地域差指数(10大費目別消費者物価)
※全国平均を100とした場合の数値
消費者物価指数(全国平均差) | |||
---|---|---|---|
都道府県 | 総合 | 食料 | 住居 |
奈良県 | 97.1 | 97.4 | 88.0 |
大阪府 | 99.3 | 99.5 | 94.6 |
京都府 | 100.8 | 101.1 | 100.6 |
兵庫県 | 99.1 | 100.0 | 97.4 |
和歌山県 | 98.6 | 99.9 | 90.1 |
滋賀県 | 99.3 | 99.7 | 93.2 |
総務省『消費者物価地域差指数』を基に作成
結婚や子どもの出産などを機に住宅購入をするタイミングで、生活費や住宅購入価格を抑えやすい奈良県に引越しをするご家族も見られます。
魅力5|移住に関する支援制度が充実している
奈良県では、他府県から県内に移住するにあたって利用できる支援制度が充実しています。
▼奈良県や県内市町村で実施されている主な移住支援制度
移住支援制度 | 概要 |
---|---|
移住支援金 | 東京圏から奈良へ移住する方を対象に、単独で60万、2人以上の世帯で100万円を支給する制度 ※市によっては、この制度を終了していることがあります。 |
お試し移住制度 |
市内の宿泊施設と提携して宿泊施設での連泊による移住体験を支援する制度。1泊あたり2,000円分(最大2万円)を支給。 |
オンライン移住相談 | 奈良市の職員とオンラインで無料の移住相談を行える窓口。 |
移住情報ガイドブック | 奈良市への移住に役立つ情報をまとめた『Nara Lifestyle Book ならりずむ。』を無料でダウンロード・資料請求できる。 |
ほかにも市区町村によっては独自の移住支援制度を運用している場合があります。利用要件や対象者の条件などは、奈良県のWebサイトをご確認ください。
奈良へ移住する際に必要な手続き
他府県から奈良へ移住する際には、引越しの準備をはじめ現住所での転出手続き、引越し後の転入手続きなどが必要になります。
引越しの準備
現在の住居から新たに引越しをするにあたって、さまざまな準備があります。1ヶ月~3ヶ月以上前から引越しの準備を進めておくことが重要です。
▼引越しの準備で行うこと
- 賃貸物件の契約解除に関する通知(賃貸住宅にお住まいの場合)
- 持ち家の売却または賃貸運用(持ち家にお住まいの場合)
- 移住先での住居の確保(賃貸物件の契約、住宅の購入申し込みなど)
- 引越し会社の手配
- 現住居での電気・ガス・水道の停止手続き
- 新居での電気・ガス・水道の申し込み
- プロバイダー契約の移転または解約手続き など
移住先で新築住宅を建てる場合には、土地探しから建築プランの設計、施工の完了に至るまでに6ヶ月~1年程度の期間がかかることがあります。現住所の退去手続きや売却を行う際は、新居が完成する時期を踏まえてスケジュールを立てることが重要です。
現住所での転出手続き
奈良に移住する1ヶ月~1週間前になったら、現在住んでいる市区町村で転出手続きを行います。お子さまがいるご家庭では、転園・転校の手続きが必要です。
▼転出に関する手続き
- 転出届の提出
- 国民健康保険・年金の転出手続き
- 幼稚園・保育園・小中学校の転園・転校手続き
- 郵便物の転送届の提出
- 児童手当の受給事由消滅届の提出(児童手当を受給している方)
- 印鑑登録の廃止手続き(印鑑登録をしている方) など
そのほか、高齢者や障がいがある方がご家族にいる場合などは別途手続きが必要になることがあります。詳しくは、現住所を管轄する市区町村の役所窓口にお問い合わせください。
引越し先での転入手続き
奈良への引越しが完了したあとは、転入に関する手続きが必要です。
▼転入に関する手続き
- 転入届の提出(引越し後14日以内)
- マイナンバーカードの住所変更
- 印鑑登録の手続き
- 国民健康保険・年金の加入手続き
- 児童手当の申請手続き
- 幼稚園・保育園・小中学校の転入学手続き など
また、引越し後には携帯・自動車・運転免許証・銀行口座・クレジットカードなどの住所変更手続きが必要になります。自動車保険や医療保険などに加入している場合にも、住所変更を忘れないようにしましょう。
なお、新居での生活に必要なガスやインターネットの開通工事を実施する際には、立会いが必要になります。引越し日が決まった段階でスケジュールを予約しておくと安心です。
奈良へ移住するときの注意点
奈良へ移住するにあたって、新たに住宅の建築や購入をお考えの方もいるのではないでしょうか。住宅を建てる際には、以下の注意点があります。
周辺環境を調べておく
都市部へのアクセスがよい奈良ですが、住むエリアによって利便性は異なります。特に通勤・通学で電車に乗る人は、公共交通機関の利便性が生活のしやすさに直結します。
「駅まで徒歩・自転車でアクセスできるか」「生活圏内にスーパーや薬局、病院などがあるか」など、事前に周辺環境をチェックしておくことがポイントです。
奈良の風土に合った家づくりをする
奈良の風土として特徴的なのが「夏は暑く、冬は寒くなりやすい」ところです。山地に囲まれた盆地では、夏には熱気がこもりやすく、冬は底冷えしやすい環境となります。特に北部と南部では気候が大きく変わります。
そのため、奈良の風土に合わせた家づくりが必要です。高断熱・高気密の住宅は、外気温の影響を受けにくいため、夏は涼しく冬は暖かい室内環境が実現します。エネルギー使用量を抑えてエコな暮らしにもつながります。
マルマインハウスが手掛ける高断熱高気密な家づくりについては、こちらをご覧ください。
奈良移住をご検討の方はマルマインハウスまでご相談ください
奈良には自然を感じられる豊かな環境があり、子育て支援制度が充実していることから、ファミリーに人気のエリアとなっています。
奈良で長年家づくりに携わってきたマルマインハウスでは、奈良での暮らしについてたくさんの情報があります。ぜひ知ってもらいたい奈良の魅力や移住に関する疑問まで、分かりやすくご説明・サポートいたします。
また、奈良のエリアによって気候や地質、景観などは変わります。マルマインハウスでは、その土地の風土を考慮して、1年中快適に暮らせる住環境を設計いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
2025.03.06
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